こんにちは、リキリツです。
私事ですが、先日受験しました日商簿記検定3級に100点満点で一発合格をすることができました。
100点という結果は自分でもできすぎだと思っていますが、勉強の進め方を間違っていなかったことが成果に結びついたのだと思います。
今回は、経理や簿記知識のほとんどない私が、独学でどのように学習を進めて日商簿記検定3級に合格できたのかを合格体験記というかたちで書かせていただきます。
使用したテキスト・学習内容などを紹介させていただきますので、日商簿記検定3級の受験を検討されている方に、合格するためのプロセスの一例として参考にしていただければと思います。
独学での「日商簿記検定3級」満点一発合格体験記
1. 受験動機と自己紹介
1-1. 受験動機
簿記3級を受験することにした動機は、将来的に電気管理技術者としての独立を視野に入れて、個人事業主が知っておくべき簿記の知識を習得したいと思ったからです。
1-2. 受験当時の私について(自己紹介)
私は製造業で設備を担当している40代のサラリーマンです。
電気設計・生産技術・電気設備の保安などの業種での職歴がありますが、簿記に関しては知識や実務上の経験もなく、今回が初めての学習でした。
日商簿記検定3級を受験前に取得済みだった資格の一覧は、下記のとおりです。(取得順)
- 初級システムアドミニストレータ
- 応用情報技術者試験
- 第三種電気主任技術者
- 第二種電気主任技術者
- エネルギー管理士試験(電気分野)
- 第二種電気工事士
- 乙種第4類危険物取扱者
- 2級ボイラー技士
- 品質管理検定3級
- 第三種冷凍機械責任者
- 消防設備士甲種第4類
2. 使用した教材
2-1. テキスト・問題集
独学の教材として、以下のを2冊を購入しました。
- 「検定簿記講義/3級商業簿記〔2022年度版〕 」(中央経済社)
- 「検定簿記ワークブック〔3級商業簿記〕 」(中央経済社)
「検定簿記講義」は参考書で、「検定簿記ワークブック」は問題集にあたります。
私はこれまでに11個の資格を独学で取得してきた経験があり、参考書選びにはこだわりを持っています。
以下の3つのポイントが独学に最適だと感じたので、今回はこの参考書を購入することに決めました。
- マンガを多用せずシンプルな図解・表で情報が整理されていて分かりやすい
- 例題→練習問題→ワークブック→総合模擬問題の順番で取り組むことで段階的にレベルアップできる。
- 解答用紙が無料でダウンロードできる。
(関連記事)
参考書・問題集に関して、以下リンク先の記事にて詳細を書かせていただいておりますので、よろしければご参照ください。
↓ ↓ ↓
2-2. スマホ用アプリ
これまではアプリで学習したことはなかったのですが、すきま時間を有効に利用しようと思い、初めて以下の無料の学習用アプリをスマホにダウンロードしました。
- 簿記3級解説付き問題集-仕訳入門や学習法も充実(Trips LLC)
3. 試験種類の選択と申し込み
日商簿記検定3級の試験は統一試験(筆記試験)とネット試験が選択できます。
私が受験しようとした時期は年3回ある統一試験の少し前だったので、慣れた筆記試験形式の統一試験を受験することも考えたのですが、今後他の資格試験でもネット試験という形式は増えていくと考えられるので、経験のためにネット試験を選択しました。
またネット試験は毎日開催されており、希望の試験時刻を選択できるというメリットがあったことも理由のひとつです。
(関連記事)
ネット試験の申込方法については、以下リンク先の記事にて詳細を書かせていただいております。よろしければご参照ください。
↓ ↓ ↓
4. 学習期間と学習時間
- 学習期間:2023年4月1日~5月18日(約7週間)
- 学習の頻度:平日は毎日。土日祝は勉強をしない日もありました。
- 1日あたりの学習時間:平日1~2時間、休日0~5時間
- 総学習時間:約90時間
7週間を序盤(2週間)・中盤((3週間)・終盤(2週間)に分けて学習を進めていきました。
(学習内容詳細は以下の項目で書かせていただきます。)
5. 学習内容
5-1. 序盤の学習(参考書をひととおり読む)
まず最初の2週間は、参考書(簿記講義)を最初から最後までひととおり読みました。
最初の目的はざっくりとした内容の把握だけですので、ノートは作成せずに参考書を流し読みするだけです。
最初からノートを作成してしまうと、無駄に勉強時間が長くなるうえにノートの量が多くなりすぎて非常に見にくいノートになってしまいます。
簿記アプリは序盤の学習ですきま時間に使用しました。
特に仕訳のルールを覚えるのに有効だったと思います。
ただし私自身があまりスマホに慣れていないため、途中から使用する頻度は低くなりました。(どうしても目が疲れるんです。)
5-2. 中盤の学習(問題を2周解く)
中盤の学習では、「簿記講義」と「ワークブック」の総合模擬問題以外の問題を成績を記録しながら2周解きました。
成績の記録は後から弱点を抽出しやすくするため、エクセル表を作成し入力していきました。
なお2周目は1周目に間違えた問題のみを解くようにしました。
間違った問題については、テキスト部で復習しながら問題を解き進めました。
中盤の学習でもまだノートは作成しません。
学習の成績は、1周目では正解率40%程度でしたが、2周目では正解率70%を超えて合格ラインが見えてきました。
5-3. 終盤の学習(総合模擬問題・解答弱点の強化学習)
終盤のラストスパートでは、「簿記講義」と「ワークブック」に掲載されている全5回分の総合模擬問題を時間を測定しながら解いてみました。
最初に模擬問題を解いてみると見直しをしなくても59分かかり、ゆっくり解いていると試験時間の60分では間に合わないと感じました。
それではと思いスピードを意識して解いてみると今度はイージーミスが増え、正解率が下がりました。
簿記3級の試験は正確性とスピードの両方が求められるので、スポーツと同じように反復練習が重要になってきます。
総合模擬問題を5回分×2周を解き、2周目には正解率90%を超え、解答時間も45分を切れるようになっていました。
また中盤の学習までに間違った問題を抽出して、3周目・4周目を解き、弱点の強化学習を行いました。
最後まで間違った問題については、間違ったポイントをノートにまとめ、最終週は毎日見て忘れないようにしていました。
5-4. 学習内容まとめ
序盤から終盤までの学習内容と学習時間を一覧表にまとめました。
週 | 日付 | 学習 段階 |
勉強時間 [時間] |
学習内容 |
---|---|---|---|---|
1 | 4/1-4/7 | 序盤 | 7 | テキストを一通り読む |
2 | 4/8-4/14 | 7 | テキストを一通り読む | |
3 | 4/15-4/21 | 中盤 | 10 | テキスト問題1周目 |
4 | 4/22-4/28 | 14 | ワークブック1周目 | |
5 | 4/29-5/5 | 14 | テキスト・WB2周目(間違えた問題のみ) | |
6 | 5/6-5/12 | 終盤 | 20 | 総合模擬問題5問1周目、テキスト・WBの間違えた問題のみ3周目、まとめノート作成 |
7 | 5/13-5/18 | 18 | 総合模擬問題5問2周目、テキスト・WBの間違えた問題のみ4周目 | |
- | - | 合計時間 |
90時間 |
- |
6. ネット試験の受験
2023年5月21日(土)の午前11時からの試験を受験してきました。
試験日当日に指定の時間に受付けを済ませ、試験を開始しました。
簿記3級の試験は正確さとスピードの両方が求められます。
分からない問題に時間をかけている余裕はないので、分かる問題から順に解いていきました。
問題を見たときに問2が少し難しそうに感じたので、
問1(仕訳問題)
↓
問3(決算問題)
↓
問2(勘定記入・補助簿の選択)
の順番で解いていきました。
得点配分も問1:45点、問2:20点、問3:35点と、問2の得点配分が最少なので、問2を後回しにするのは良い選択だったと思います。
スピード学習をしていたおかげで約52分で問題を解くことができ、残った7~8分を見直しにあてることができました。
見直しでは、仕訳問題で入力ミスを2か所見つけられたので、イージーミスを防ぐことができました。
(関連記事)
簿記3級のネット試験の注意点などについて、以下のリンク先記事で詳細を書かせていただいております。よろしければご参照ください。
↓ ↓ ↓
7. 試験結果
ネット試験では、試験終了後数秒~十数秒で試験結果が表示されます。
(試験結果がすぐわかるところもネット試験のメリットです。)
得点は、100点満点で一発合格することができました。
資格試験で100点を取れたのは初めてだったので、かなりうれしかったです。
8. 感想
学習で使用した中央経済社さんのテキストは、非常に分かりやすく簿記知識がほとんどない私でも1か月強の学習で合格できるレベルに達することができました。
学習期間を短めに設定していたため、1日当たりの勉強時間を少し多くとりましたが、無理せず計画的に学習を進めることで段階的に理解度を深めることができたと思っています。
今回はツイッターで学習進捗や内容をツイートしながらの学習でしたが、簿記3級を学習中の方や合格者の方のツイートでモチベーションを上げることができました。
今回の経験を本ブログやツイッターで発信することで、簿記3級の合格を目指す方に有効な情報になればと思います。
…以上、「日商簿記検定3級」の独学での満点一発合格体験記を書かせていただきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。