こんにちは、リキリツです。
今回は第二種電気工事士の技能試験会場で、時間を有効に使うために試験開始直前に準備できることについて書かせていただきます。
第二種電気工事士の技能試験は試験時間が40分しかないので、もたもたしていると時間が足りなくなってしまいます。
私も2021年後期の第二種電気工事士技能試験で、今回紹介する方法を全て実践し一発合格することができました。
第二種電気工事士試験の受験を検討されている方に参考にしていただければと思います。
1. 材料チェック時間に試験問題を特定しておく
試験開始前に、支給材料がそろっているかどうかを確認する時間が与えられます。
第二種電気工事士の候補問題は13問ありますが、部品を見れば何番の候補問題かを特定することができます。
また候補問題13問は難易度に差があるので、簡単な問題(時間がかからない問題)か、難しい問題(時間がかかる問題)かを試験開始前に把握しておくことで落ち着いて試験を受けることができます。
例えば、問題の難易度により試験の進め方を以下のように方針を決めておくことができます。
簡単な問題(時間がかからない問題)→落ち着いて確実に作業する
難しい問題(時間がかかる問題) →スピード優先で作業する
全部の部品を見なくても、ポイントとなる部品だけ見れば問題を特定できるようになっています。
候補問題番号を特定するためのポイントとなる部品を以下表にまとめておきます。
候補問題 | 特徴 | 難易度 |
---|---|---|
No.1 | 表示灯付きスイッチ | ②難問 |
No.2 | ダブルコンセント | ⑦普通 |
No.3 | 3極端子台(S1,S2,L1) | ⑩簡単 |
No.4 | 5極端子台(3φ200V、Eなし) | ⑥普通 |
No.5 | 5極端子台(1φ200V、Eあり) | ①最も難問 |
No.6 | 3路スイッチ2個、4路スイッチなし | ⑪簡単 |
No.7 | 3路スイッチ2個、4路スイッチ1個 | ⑤普通 |
No.8 | 6極端子台 | ⑨普通 |
No.9 | 接地極付接地端子付埋込コンセント | ⑬最も簡単 |
No.10 | 配線用遮断器 | ④難問 |
No.11 | アウトレットボックス+ねじなし電線管 | ⑧普通 |
No.12 | アウトレットボックス+PF管 | ③難問 |
No.13 | 3極端子台(1,2,3) | ⑫簡単 |
難易度は以前書かせていただいた記事で、候補問題ごとの工程数と工程ごとにかかる手間を数値化して算出したもの(参考)です。
(関連リンク)候補問題ごとの難易度ランキングを以下リンク先の記事にて書かせていただいております。よろしければご参照ください。
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2. 作業用厚紙に5cm間隔の目盛りを記入する
試験開始前の支給品をチェックする時間に、支給されたケーブルの長さも指定どおりか測定しておく必要があります。
このときに作業机の上に置かれている作業用厚紙の手前側横辺にスケールやメジャーなどで5cm間隔の目盛りを描いて、厚紙に書いた目盛りでケーブルの長さを測定して指定通りか確認します。
こうすることでスケール・メジャーを片付けることができ、これ以降の作業でスケール・メジャーを使用する必要がなくなります。
技能試験の作業スペースはあまり広くないので、できるだけ机の上に出すものを最少にしておいた方が作業に集中できてミスを起こしにくくできます。
作業用厚紙への目盛りの書き方は、以下の図を参考にしてみてください。
(作業用厚紙への目盛り書き込み例)
3. 最初に使用する材料・工具のみを手元に配置する
支給部品の確認が終わったら、試験開始の合図を待ちます。
待っている間に次の道具を最も使いやすい場所に配置しておきます。
【試験開始前に手元に配置しておくもの】
- 複線図を描くための筆記用具
- 最初の作業で使う工具
- 最初の作業で使う材料
例えばアウトレットボックスとねじなし電線管がある問題(No.11)の場合は、最初に使う材料として、ゴムブッシング、ねじなし電線管、ねじなしボックスコネクタ、絶縁ブッシングをアウトレットボックスの中に入れてひとまとめにしておき、工具はウォーターポンププライヤ、電工ナイフ、プラスドライバーを出しておきます。
差込形コネクタやリングスリーブなどは最後まで使用しないので、取り出せるようにビニール袋に切れ目だけ入れておき、紛失しないよう袋に入れたままにします。
最初に使わない工具は工具袋などに入れたままにしておきます。
これもできるだけ手元をすっきりさせて、狭い作業スペースで落ち着いて作業を行うためです。
(関連リンク)技能試験の作業順については、以下リンク先の記事にて詳細を書かせていただいております。よろしければご参照ください。
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…以上、第二種電気工事士技能試験で時間を有効に使うために試験会場で開始直前に準備できることについて書かせていただきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。