こんにちは、リキリツです。
私事ですが、先日QC検定3級(品質管理検定3級)を受検しました。
4級を受けずに3級からのQC検定初受検でしたが、独学で一発合格をすることができました。
今回は、QC検定3級の一発合格体験記を書かせていただきます。
使用したテキスト・学習内容・反省点などを紹介させていただきますので、QC検定の受検を検討されている方に、合格するためのプロセスの一例として参考にしていただければと思います。
社会人の「QC検定3級」独学一発合格体験記
1. 受検動機と私のスペック
1-1. 受検動機
昨年転職した会社(製造業)では設備の電気担当として採用されたのですが、会社から「全社員にQC検定の取得を推奨しているので、受検するように」という指示があったので会社からの団体申込みで受検しました。
会社の方針で、新卒社員は4級から、中途採用者は3級からQC検定を受検するということでしたので、QC検定3級を受検しました。
1-2. 受験当時の私のスペック
私は40代のサラリーマンで製造業で設備を担当しております。電気設計・生産技術・電気設備の保安などの業種での職歴がありましたが、品質保証部門での業務経験はなかったので、品質保証に関する知識については今回が初めての学習でした。
ただし生産技術部門で改善活動などの経験はあったので、多少は知っている知識も含まれていました。
受検前に取得済みだった資格一覧は下記のとおりです。(取得順)
- 初級システムアドミニストレータ
- 応用情報技術者試験
- 第三種電気主任技術者
- 第二種電気主任技術者
- エネルギー管理士試験(電気分野)
- 第二種電気工事士
- 乙種第4類危険物取扱者
- 2級ボイラー技士
2. 使用したテキスト
私が購入した参考書は「QC検定3級一発合格!最強テキスト&問題集」(オーム社)です。
この参考書は価格が1800円(税抜)と比較的安価で、1冊で参考書部と過去問題部が収録されており、この1冊をやりこめば合格に必要な知識を習得できると思い購入をきめました。
書店で他のテキスト・参考書約10冊と見比べましたが、こちらの参考書は解説が分かりやすく、レイアウトもシンプルで見やすいので使いやすそうな印象を受けました。
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参考書「QC検定3級一発合格!最強テキスト&問題集」(オーム社)については以下リンクにて詳細を書かせていただいておりますので、よろしければご参照ください。
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3. 学習内容
3-1. 序盤の学習(テキストをひととおり読む)
まず最初に、テキストの第1章~14章までを途中の例題と章末の理解度確認問題(○×形式)・練習問題を解きながら、ひととおり読みました。
なお第15章ま「直前対策」の項だったので、学習の序盤・中盤では読みませんでした。
最初の目的はざっくりとした内容の把握だけですので、ノートは作成せずに参考書を流し読みするだけにしました。
最初からノートを作成してしまうと、量が多くなりすぎて非常に見にくいノートになってしまいます。
1日1章ずつ読むことをノルマにして、2週間かけて1回目を読み終えました。
3-2. 中盤の学習(テキストの例題・理解度確認問題・練習問題を2周解く)
中盤の学習では、参考書に収録されている例題・理解度確認問題・練習問題を間違った問題はテキスト部で復習しながら2周解きました。
後から弱点を抽出しやすくするため、エクセル表で成績を記録しながら学習を進めていきました。
中盤の学習でもまだノートは作成しません。
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記録を作成しながら過去問題での学習法については、以下リンク先の記事にて詳細を書かせていただいております。よろしければご参照ください。
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3-3. 終盤の学習(弱点の強化学習・模擬試験)
中盤の学習までにテキストを2周解いた問題の成績から1回でも間違った問題を抽出して、弱点強化学習として3周目を解きました。
3周目にも間違った問題で特に覚えにくいと思った内容について、エクセル表でまとめノートを作成しました。
仕上げの学習としてテキスト15章の「超直前計算訓練」の問題と、日本規格協会のホームページからダウンロードできる「見本問題」を使って「模擬試験」を実施しました。
試験直前には、「まとめノート」とテキスト15章の直前対策を読んで仕上げの学習を行いました。
4. 学習期間と学習時間
- 学習期間:約1か月間半
- 学習の頻度:平日は毎日。土日祝は勉強をしない日もありました。
- 1回あたりの学習時間:0~3時間(平均1時間)
- 総学習時間:約50時間
他の資格の学習を並行して進めていたので、1日当たりの勉強時間はあまり多く取らず、余裕をもってすすめられるようにしました。
1ヵ月半の学習期間を約6週間として、どのように時間を使ったかを以下の表にまとめます。
週 | 1週目 | 2週目 | 3週目 | 4週目 | 5週目 | 6週目 |
---|---|---|---|---|---|---|
段階 | 序盤 | 中盤 | 終盤 | |||
学習内容 | テキストを読む | テキスト問題での学習(2周) | 弱点の強化学習 |
6週間の学習で、テキストの問題および模擬試験の成績は90%以上正解できるようになっていました。
5. 試験問題の出題傾向
私が受験した試験では、手法分野、実践分野の出題数及び文章問題・計算問題の内わけは以下表のとおりでした。
分野 | 文章問題 | 計算問題 | 合計 |
---|---|---|---|
手法分野 | 33 | 16 | 49 |
実践分野 | 49 | 0 | 49 |
合計 | 82 | 16 | 98 |
出題内容は一部テキストで見たことがない表現の問題もありましたが、全体的にテキストや見本問題で見たことのあるような問題が多いと感じました。
ただし試験時間90分に対して98問が出題されているので、問題を解くスピードが重要になる試験だと感じました。
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QC検定3級の試験会場でのレポートを以下リンク先の記事で書かせていただいております。よろしければご参照ください。
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6. 試験結果
2022年9月4日(日)に実施されたQC検定3級は2022年10月14日(金)に日本規格協会のホームページにてweb上での合格発表があり、私は合格しておりました。
日本規格協会からの点数の発表はありません。
自己採点でマークミスがなかった場合の点数は以下表のとおりでした。
自己採点 | 出題数 | 正解数 | 正解率 | 合格基準 |
---|---|---|---|---|
手法分野 | 49 | 46 | 93.9% | 概ね50%以上 |
実践分野 | 49 | 45 | 91.8% | 概ね50%以上 |
合計 | 98 | 91 | 92.9% | 概ね70%以上 |
また合格通知のハガキは2022年11月2日発送とのことです。
(団体申込みの場合は、会社に送付されます。)
7. 反省点(これから受験される方へのアドバイス)
試験結果は合格でしたが、反省すべき点はあります。
「試験問題の出題傾向」の項でも記載しましたが、とにかく問題数が多いです。(試験時間90分、出題数:98問)
計算問題で若干もたついたので、ギリギリで最後までマークしましたが、マークミスなどを見直す時間をとることができませんでした。
計算問題は全98問中16問(約16.3%)の出題で比重が小さいので、時間がかかる計算問題は最後に回すのがベストな戦略ではないかと感じました。
8. 2022年度QC検定の合格率
参考までに2022年度のQC検定1級~4級までの合格率を示します。
申込者(人) | 受検者(人) | 合格者(人) | 合格率 | |
---|---|---|---|---|
1級 | 963 | 705 | 73 | 10.35% |
準1級 | - | - | 136 | 19.29% |
2級 | 11,489 | 8,843 | 2,231 | 25.23% |
3級 | 31,665 | 26,633 | 14,486 | 54.39% |
4級 | 8,872 | 7,926 | 6,808 | 85.89% |
…以上、QC検定3級の一発合格体験記を書かせていただきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。