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【消防設備士甲4】社会人の独学での一発合格体験記

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こんにちは、リキリツです。

 

私事ですが、先日受験しました消防設備士甲種第4類一発合格をすることができました

 

今回は、消防設備士甲種第4類試験の一発合格体験記を書かせていただきます。

 

私は社会人なので、働きながら独学で資格の勉強をしています。

 

使用したテキスト学習内容などを紹介させていただきますので、消防設備士甲種第4類試験の受験を検討されている方に、合格するためのプロセスの一例として参考にしていただければと思います。

 

 

社会人の独学での「消防設備士甲種第4類一発合格体験記

1. 受験動機と自己紹介

1-1. 受験動機

消防設備士甲種第4類を受験することにした動機は、現在の業務では電気設備を主に担当しているのですが、受電設備内にも消防設備は設けられており設備関連の知識を広げていきたいと思い、消防設備士の資格に興味を持ちました。

 

甲種第4類を選択した理由は、受験資格で認められる第二種電気工事士の資格を取得済みだったため甲種で最も受験者が多い甲種第4類を受験することとしました。

 

1-2. 受験当時の私について(自己紹介)

私は製造業で設備を担当している40代のサラリーマンです。電気設計・生産技術・電気設備の保安などの業種での職歴がありましたが、消防設備に関しては実務経験もなく、今回が初めての学習でした。

 

消防設備士甲種第4類を受験前に取得済みだった資格の一覧は、下記のとおりです。(取得順)

  • 初級システムアドミニストレータ
  • 応用情報技術者試験
  • 第三種電気主任技術者
  • 第二種電気主任技術者
  • エネルギー管理士試験(電気分野)
  • 第二種電気工事士
  • 乙種第4類危険物取扱者
  • 2級ボイラー技士
  • 品質管理検定3級
  • 第三種冷凍機械責任者

 

2. 受験資格と科目免除について

消防設備士甲種第4類を受験するためには受験資格が必要です。

 

私は、第二種電気工事士の資格を取得していたので、これを受験資格とすることができました。

 

また、第二種電気工事士を取得していると以下の問題の科目免除を受けることができますが、私は科目免除を受けずに受験することにしました

 

【第二種電気工事士で免除される問題】

  • 電気に関する基礎的知識:10問
  • 構造・機能及び工事・整備の電気に関する部分:12問
  • 実技試験の鑑別等試験の問1:1問

 

科目免除を受けなかった理由は、以下の2つです。

  • 科目免除される内容は、取得済みの資格で理解できている電気分野の問題なので免除しないほうが得点を稼げると思ったから
  • 科目免除を適用すると、免除された問題数に応じて試験時間が短縮される上に、初めて学習する分野の問題のみで合格基準60%をしなければならず、不利になってしまうと考えたから

3. 使用したテキスト

私が購入した参考書は「消防設備士種4類(甲種・乙種)令和4年 」(公論出版)の上巻と下巻の2冊です。

 

この参考書は黒一色の印刷でシンプルですが、太字での強調やイラスト・表などが効果的に挿入されており、初めて消防設備士の学習をする方でも理解しやすい構成となっています。

 

以前、危険物乙4と2級ボイラー試験でも公論出版さんの参考書を使用して、一発合格したことがあったので、設備関連の参考書として信頼感もありました。

 

書店で他の参考書とも見比べてみましたが、やはりこの参考書が最も分かりやすく感じました。

 

また、テキスト+問題集が1冊にまとまっていて筆記問題369問・鑑別84問・製図32問と十分な量の問題数が掲載されているので、この参考書だけで問題なく試験対策ができました。

 

(関連記事)

参考書「消防設備士種4類(甲種・乙種)令和4年 」(公論出版の上巻・下巻については以下リンクにて詳細を書かせていただいておりますので、よろしければご参照ください。

 ↓  ↓  ↓

rikiritsu.com

 

4. 学習期間と学習時間

  • 学習期間:約3か月間
  • 学習の頻度:平日は毎日。土日祝は勉強をしない日もありました。
  • 1日あたりの学習時間:最初の2か月は平均1時間、最後の1か月は平均2時間
  • 総学習時間:約120時間

3か月を1か月ごとに序盤・中盤・終盤に分けて学習を進めていきました。

(学習内容詳細は以下の項目で書かせていただきます。)

 

5. 学習内容

5-1. 序盤の学習(参考書をひととおり読む)

まず最初に参考書を最初から最後までひととおり読みました

 

最初の目的はざっくりとした内容の把握だけですので、ノートは作成せずに参考書を流し読みするだけです。

 

最初からノートを作成してしまうと、量が多くなりすぎて非常に見にくいノートになってしまいます

 

使用した参考書は索引を除くと上巻341ページ+下巻356ページと合計697ページあるので、1日20~30ページを読みことをノルマにして、約1か月かけて読み終えました。

 

5-2. 中盤の学習(問題を2周解く)

使用した参考書は項目ごとにテキスト部と過去問題部が交互に収録されているものでしたので、過去問題部を成績を記録しながら2周解きました

 

成績の記録は後から弱点を抽出しやすくするため、エクセル表を作成し入力していきました。

 

間違った問題については、テキスト部で復習しながら問題を解き進めました。

 

中盤の学習でもまだノートは作成しません

 

また、製図問題はテキストに直接回答を書き込むと、後から消す手間が増えたりテキストが汚れたりと勉強の効率が落ちてしまいます

 

最初は、白い紙に製図問題の図面も書き写して問題を解いていましたが、これも時間がかかるので最適な方法ではありませんでした。

 

そんなときにツイッターのフォロワーさんから、トレーシングペーパーを使用する方法を教えていただきました。

 

テキストにトレーシングペーパーをクリップで止め、トレーシングペーパーの上に解答を書きこめば、無駄な手間を省くことができ、短時間で多くの問題を解くことができるようになりました。

 

1つ注意しなければいけないのは、下敷きを使用しないと書き込んだ後が残ってしまうことです。

 

(関連記事)

記録を作成しながら過去問題での学習法については、以下リンク先の記事にて詳細を書かせていただいております。よろしければご参照ください。

 ↓  ↓  ↓

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5-3. 終盤の学習(弱点の強化学習)

問題を2周解いた成績から以下のように「マスターした問題」と「苦手な問題」に分類して、「苦手な問題のみ3周目を解きました

 

  • マスターした問題」…2週連続正解した問題
  • 苦手な問題」…1回以上間違った問題

 

「苦手な問題」の3周目でまだ間違ってしまった問題は、4周目も解きました。

 

また「苦手な問題」で特に覚えにくいと思った内容について、エクセル表まとめノートを作成しました。

 

「苦手な問題」の4周目の学習を終わった段階で、学習の成果を確認するためにこれまでの学習で使用していない問題を使って模擬試験」を実施しました。

 

模擬試験用の問題には、消防試験研究センターのホームページから直近の過去問題をダウンロードできるので、これを使用しました。

ただし全類共通の問題だったので、第4類だけを抜き出すと本番の試験問題数よりかなり少ない問題数しかありませんでした。

 

(関連リンク)

「消防試験研究センター」ホームページから、「消防設備士試験」→「過去に出題された問題」から直近1回分のみ過去問題がダウンロードできます。

 ↓  ↓  ↓

トップ|一般財団法人消防試験研究センター (shoubo-shiken.or.jp)

 

(関連記事)

学習時に作成したまとめノートの内容から「製図のポイント」と「法令分野の暗記用資料」について、以下リンク先にて詳細を書かせていただいております。私が受験した時の試験でもこちらの暗記用資料からの出題があり役に立ちました。よろしければご参照ください。

 ↓  ↓  ↓

rikiritsu.com

 

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6. 暗記問題と計算問題の割合

消防設備士甲種第4類の試験は暗記問題が大半を占めます

 

計算問題は、筆記試験の「電気に関する基礎知識」と実技試験の製図で感知器の必要数を設置場所の面積÷感知面積で計算をすることくらいです。

 

そもそも電卓が持ち込み不可の試験なので、計算問題のレベルは高くなくウェートも少ないです。

 

消防設備士甲種第4類の資格取得を検討されている方は、暗記が中心の資格であることを知っておいていただければと思います。

 

(関連記事)

消防設備士甲種第4類の試験会場でのレポートを以下リンク先の記事で書かせていただいております。よろしければご参照ください。

 ↓  ↓  ↓ 

rikiritsu.com

 

7. 試験結果

試験結果は合格発表日に「消防試験研究センター」のホームページ内の「合格者受験番号一覧」で閲覧することができます。

 

また合格通知のハガキが合格発表の数日後に届きます。

 

私の場合は、合格発表の4日後に合格通知が届きました。

 

試験の得点については、合格通知のハガキに各科目の正答率が記載されています。

 

私の試験結果は以下表のとおりでした。

 

科目 出題数 正解数 正解率 判定基準 判定
法令 15 12 80% 40% 合格
基礎知識 10 9 90% 40% 合格
構造・機能 20 18 90% 40% 合格
筆記全体 45 39 86% 60% 合格
実技試験 ? ? 91% 60% 合格

※問題用紙を持って帰ることができなかったので、実技試験の詳細の問題数を覚えていませんでした。(実技試験問題数は大問7問で、それぞれ2~3問の小問で構成されています。)

 

8. 感想

学習で使用した公論出版さんのテキストから同じ問題が多く出題されたので、危なげなく合格できたという印象です。

 

学習内容や学習期間についても、無理なく段階的に理解度を深めることができたと思っています。

 

今回はツイッターで学習進捗や内容をツイートしながらの学習でしたが、資格を取得されている方からのアドバイスのおかげで正しい方向に進むことができたと感じています。

 

今後、私も同じ資格の取得を目指している方に有効なコメントができればと思っています。

 

…以上、「消防設備士甲種第4類」の一発合格体験記を書かせていただきました。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。