こんにちは、リキリツです。
今回は、先日受講してきた消防設備士講習(警報区分)の受講レポートを書かせていただきます。
私は今から2年前に消防設備士甲4・乙6・乙7を取得しましたが、消防設備士の業務は行っていないので、ペーパー消防設備士の状態です。
消防設備士の免状取得者には講習の受講義務があるので、規定の期限が迫ってきていることもあり、先日消防設備士講習を受講してきました。
受講した講習の区分は「警報設備」で、対象となる消防設備士資格は、「第4類」と「第7類」です。
私は身近に消防設備士の知り合いがおらず、消防設備士講習がどんなものか気にはなっておりましたが、結局予備知識なしでの受講となりました。
今回の記事は、消防設備士免状取得後の初回講習を未受講の方や、消防設備士の資格に興味のある方に参考にしていただければと思います。
1. 消防設備士講習とは
1-1. 消防設備士講習の概要
講習設備士講習は、消防法第17条の10による工事整備対象設備等の工事又は整備に関する講習で、消防設備士免状を交付を受けたものは受講の義務があります。
受講の時期は、免状交付を受けた日以降における最初の4月1日から2年以内に受講し、以降講習を受けた日以降における最初の4月1日から5年以内に受講しないといけません。
1-2. 講習区分
消防設備士講習の講習区分は、取得した免状の種類により以下の4区分に分かれています。
つまり複数類の免状を取得している方は、取得した類に該当する講習を全て受講する必要があるということです。
【講習区分】
講習区分 | 対称となる消防設備士の類 |
---|---|
特殊消防設備等 | 特類 |
消火設備 | 1・2・3類 |
警報設備 | 4・7類 |
避難設備・消火器 | 5・6類 |
1-3. 受講手数料
受講手数料は、「7000円(非課税)」です。
手数料には講習で支給されるテキストの費用も含まれています。
複数の講習区分の講習を受講する場合は、その都度7000円の受講手数料がかかるので結構な出費となります。
私の場合は甲4・乙6・乙7を取得しているので、「警報器」、「避難設備・消火器」の2区分の受講が必要なので、7000円×2=14000円がかかります。
消防設備士は取得後もお金のかかる資格ということですね。
なお一度申請すると返金不可とのことです。
1-4. 科目免除
他区分の講習を受講後、6か月以内に他の区分の講習を受講する場合は、法令科目に関する受講が免除されます。
法令科目の講習は午前中にありますので、科目免除が適用された場合は午後からの講習のみとなります。
2. 消防設備士講習の申し込み
消防設備士講習の申し込みについては、消防設備士講習を実施している団体へ問い合わせすれば教えていただけます。(消防防災協会や消防設備保守協会など、地域によって名称は異なるようです。)
私が免状を交付された地域では、免状取得から2年と少しが経ったころに協会より講習案内のはがきが送られてくるので、案内に従い申込を行いました。
講習案内のはがきには、講習日時と会場が指定されています。
(講習日は平日でした。)
参考までに私が講習を受講した地域では、以下のような手順で、申込を行いました。
- 協会より消防設備士講習案内のはがきが届く
- 郵便局から受講手数料を振り込む
- 受講料支払い証明書と返信用のはがきを協会に郵送する
- 講習日の約1か月前に受講票が届く
3. 消防設備士講習(警報設備)受講レポート
3-1. 講習に持っていくもの
講習へ持っていくものとして受講票に記載があるものは、以下のとおりです。
- 受講票
- 消防設備士免状
- 筆記具
その他には、以下のようなものがあると役立ちます。
- 色ボールペン(効果測定(テスト)で出題されるところにアンダーラインを引くため)
- ふせん(アンダーラインを引いたページをすぐ開けるようにするため)
3-2. タイムスケジュール
消防設備士講習のタイムスケジュールは以下表のとおりでした。
時間 | 内容 |
---|---|
9:00~9:30 | 受付(午前講習出席印の押印) |
9:30~9:40 | オリエンテーション |
9:40~12:10 | 消防関係法令についての講習 |
12:10~13:00 | 昼食休憩(午後講習出席印の押印) |
13:00~17:00 | 4類・7類の各消防設備についての講習 |
17:00~17:30 | 効果測定(修了テスト) |
詳細は以下項にてレポートします。
3-3. 受付(9:00~9:30)
指定された講習会場に少し早めに到着しました。
まだ受付まで時間があってので、近くのスーパーで昼食を購入しているうちにちょうど良い時間になり、会場に向かいました。
会場入り口では、「受講票」を提示し、係の方に午前講習の出席印を押してもらいました。
また「消防設備士免状」を提出する必要があります。
免状は裏面に講習を受講したことが押印され、講習終了後に返却されます。
また講習で使用するテキストと講習のタイムスケジュールと注意事項などが配布されます。
講習テキストは300ページ以上のボリュームのあるものです。
3-4. 講習会場のようす
受付が終了したので、講習会場に入場しました。
座席は自由席ですが、私は視力が低下ぎみなので前の方の座席につきました。
講習会場は長机と椅子が並べられ、約150人分の座席が用意された広い会場でした。
会場前にはスクリーン、会場の真ん中くらいにはモニターが設置されているので、後ろの方の座席でもモニターがあるので問題なさそうです。
会場はエアコンが聞いていますが席によってはエアコンの強いところがあると思われるので、座席を自由に選択できる早めの会場入りがおすすめです。
講習会場の座席は約8~9割が埋まっており、出席率は良いようでした。
参加者の年齢層は若い方から年配の方まで幅広い層が受講されていました。男女比はほとんど男性で女性は数人程度で全体の1~2%といったところでした。
3-5. 講習についての説明(オリエンテーション)(9:30-9:40)
9:30になると係の方から講習についての説明があります。
説明内容は、受付で配布された紙資料に書かれた内容を読み上げるので、説明を聞き逃しても、後から紙面を読み直せるので大丈夫です。
講習についての注意事項を以下に要約します。
- 講義中の長時間の離席は、受講していないとみなされる。
- 時間的な都合上、質問は不可。(休憩時間での直接の質問はOK)
- 講義中の携帯電話など通信機器の使用禁止
- トイレの場所
- 喫煙所の場所
- 座席は自由席
- 昼食休憩中に、受講票に午後講習の出席印をもらうこと
- 科目免除の方は12:50までに午後講習受講の受付を済ませること
3-6. 午前講習(消防関係法令に関する講習)(9:40-12:10)
講師の方のあいさつがあり、午前の講義がはじまりました。
講師は70歳代くらいの男性の方の方でした。
講習はスクリーンにスライドを映しながら、テキストを読み上げて進められます。
午前の講義は、消防関係法令に関する講習です。
ペーパー消防設備士の私にとっては、資格取得時の勉強依頼の内容だったので「以前勉強したな」と思い出しながら受講していました。
ポイントとして、「効果測定」という講習終了後のテストに出題されるところをアンダーラインを引くようにと教えてくれるので、これがこの講習の最重要ポイントです。
講習は、テキストの読み上げが淡々と進められるので退屈に感じる方も多いと思われますが、居眠りをしてしまうとテストのポイントが分からなくなるので「アンダーラインを引いてください」という言葉だけは聞き漏らさないように注意が必要です。
聞き漏らしてしまうと、効果測定のテスト時に300ページ以上ある膨大なテキストのなかから正解を探す必要がでてきてしまい、時間内にテストを終わらせることができないと思われます。
また終了テスト時にどこにアンダーラインを引いたページ番号をメモしておきましたが、ふせんを貼っておけば修了テストをスムーズに進められると思いました。
午前講習は2時間30分ありますが、約1時間ごとに10分休憩をはさんでくれるので、このときにトイレやたばこに行くことができます。
3-7. 昼食休憩(12:10~13:00)
午前講習が終わると50分間の昼食休憩があります。
会場内での飲食が認められていたので、会場内で朝購入した昼食をとりました。
この休憩時間中に「受講票」に午後講習の出席印をもらう必要があるので、入口前におられる係の方に押印をいただきました。(忘れないよう注意!)
午後からの講義に備えて、休憩時間の後半20分くらいは座席で仮眠をとっておきました。
3-8. 午後講習(4類・7類の各消防用設備等に関する講習)(13:00-17:00)
午後講習になり、講師の方が交代されました。
午後の講師も、70歳代の男性の方でした。
午後の講習は4時間もある長丁場ですが、午前中と同様、約1時間おきごとに10分休憩をとってくれますが、それでも疲れは蓄積されているので、後半は早く休憩になってくれと祈りながらの受講となりました。
講習内容は4類(自動火災警報装置など)と7類(漏電火災警報装置)についてですが、比率は4類が75%、7類が25%くらいでした。
午後講習でも「効果測定」という講習終了後のテストに出題されるところをアンダーラインを引くようにと教えてくれるので、聞き漏らさないよう眠気と闘いながら受講しました。
3-9. 効果測定(17:00~17:30)
講習が終了したら、効果測定という修了テストがありました。
テストは全7問で、内訳は法令:3問、4類設備:3問、7類設備:1問でした。
また科目免除されている方は、免除された区分の問題の解答は必要ないとのことです。
テスト形式は、4択問題で内容の正しいもの・間違っているものを選択するという、消防設備士試験と同様の形式でした。
ほとんどが講習でアンダーラインを引いた箇所からの出題だったので、ポイントを聞き漏らしていなければ問題なく解答できます。
私のようなペーパー消防設備士はこのポイントを聞き漏らすと致命的ですが、ふだんから消防設備士の業務に従事されている方にとってはイージー問題なのかも…と思いました。
テストは終わったら退出可能とのことでした。
慎重にアンダーライン部と解答を照らし合わせながら、20分くらいで退出しました。
3-10. 退出・免状の受け取り
入口近くの係の方に効果測定のテストを提出しました。
テストが採点されると思ったのですが、採点はなく提出のみで免状は返却されました。
(出欠確認の意味合いのみのテストなのでしょうか?)
返却された免状の裏面には講習区分と受講年月日、講習実施期間、証印が記載されていました。
(返却後の免状の裏面:記念すべき1回目の講習です。)
4. 関連過去記事リンク(消防設備士おすすめ教材)
消防設備士4類に独学で合格できるおすすめ教材
消防設備士6類に独学で合格できるおすすめ教材
消防設備士7類に独学で合格できるおすすめ教材
…以上、消防設備士講習(警報設備)の受講レポートを書かせていただきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。