こんにちは、リキリツです。
電気保安の仕事をしていると、電気設備の年次点検や竣工検査でリレー試験(保護継電器試験)を行う必要があります。
リレー試験には、試験対象のリレー(保護継電器)の端子台に試験機のコードを接続するのですが、接続するためには通常ワニ口クリップで接続を行います。
ところがワニ口クリップは端子台から外れやすく、つけ直しの手間がかかり作業をスムーズに進められないことがよくあります。
今回はリレー試験のための必需品ともいえる端子台から取れにくい「パワークリップ」という製品を紹介いたします。
すぐに取れるワニ口クリップに不満をお持ちの電気保安従事者の方に参考にしていただければと思います。
1. 端子台から取れにくいパワークリップ「C-100」(サトーパーツ)
パワークリップ「C-100」はサトーパーツ製の電線を端子台のネジに取り付けるためのクリップです。
先端の形状がネジの頭をしっかりホールドし、少々引っ張っても外れにくいので、リレー試験にうってつけの道具です。
上からパワークリップ「C-100」の
・カバーを取った状態
・カバー
・電線に取り付けた状態です。
2. パワークリップとワニ口クリップの比較
パワークリップとワニ口クリップを比較してみます。
まずはカバーを被った状態の写真です。
上:ワニ口クリップ
下:パワークリップ
カバーを外すと下の写真のよ宇な状態となります。
上:ワニ口クリップ
下:パワークリップ
パワークリップの先端がネジをかみこみやすい形状になっています。
正面からの形状です。
右:ワニ口クリップ
左:パワークリップ
パワークリップの中央にネジ頭が入るスペースがあります。
実際にネジをはさんだ状態です。
上:ワニ口クリップ
下:パワークリップ
パワークリップはガッチリとネジ頭をかみこんでいます。
実際に端子台に着けてみました。
見やすいようにカバーは外しています。
左:パワークリップ、右:ワニ口クリップ
カバーをつけてみて少し引っ張ってみました。
左のパワークリップは少し引っ張ったくらいでは外れません。
右のワニ口クリップは引っ張ると外れてしまいます。
3. パワークリップのシリーズ
パワークリップのシリーズ一覧表です。
通常のリレー試験は「C-100」で問題ないかと思われます。
定格とネジ頭サイズを見て、用途に合わせたものを選んでみてください。
型式 | 定格 | カバー色 | 適合ネジ頭 | 備考 |
---|---|---|---|---|
C-100 | 30V-5A | 赤、黒、緑、白、黄、青 | M3,M4 | |
C-100H | 300V-5A | 赤、黒、緑、白、黄、青、茶、灰 | M3,M4 | 絶縁強化版 |
C-100-X | 600V-20A | 赤、黒、緑、白、黄、青 | M5,M6 |
4. 「パワークリップ」販売リンク
「パワークリップ」(サトーパーツ)は以下リンクよりご購入いただけます。
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…以上、リレー試験の必需品「パワークリップ」の紹介記事を書かせていただきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。