こんにちは、リキリツです。
先日、消防設備士乙種第6類を受験してきましたので、試験1週間前の準備から試験終了までの体験をレポートさせていただきます。
消防設備士乙種第6類の受験を検討されている方や、興味をお持ちの方に試験会場の雰囲気や資格試験を受験する際の心構えなど1つの例として参考にしていただければと思います。
1. 試験1週間前にやったこと
1-1. 受験票のダウンロードと印刷
試験日の13日前に、受験票をダウンロードできる旨のメールが消防試験研究センターより届きました。
※電子申請(インターネットでの申込み)の場合は、消防試験研究センターのホームページからダウンロードを行う必要があります。書類申請した場合は、受験票は郵送で届きます。
受験票のダウンロード手順は、以下のとおりです。
①消防試験研究センターのホームページにアクセスする。
↓
トップ|一般財団法人消防試験研究センター (shoubo-shiken.or.jp)
②「インターネットによる受験申請が便利です」→「受験票ダウンロードへ」をクリック。
③個人申請受験者情報を入力し、「受験票ダウンロード」をクリック。
メールの内容に従い、消防設備研究センターのホームページから受験票をダウンロードして、自宅のプリンターでA4用紙に印刷しました。
受験票がダウンロードしたら、記載されている試験会場・受験日時を確認します。
※私が受験した会場では午前に乙種・午後から甲種の試験(乙種試験開始時刻 午前10:00)でしたが、会場によっては午前に甲種、午後から乙種が実施されるところもあるのでご注意ください。
また、受験票のカナ氏名・生年月日・住所の記載に間違いがないか確認し、間違っていた場合は試験当日に窓口に申し出る必要があります。
氏名欄には氏名を「かい書」で記入します。
1-2. 証明写真の準備、受験表への貼り付け
受験票には顔写真の貼り付けが必要です。
写真は証明写真機で撮影したもので十分です。
縦4.5cm×横3.5cmとサイズに指定があるので、注意が必要です。
(パスポート用サイズで撮影すれば大丈夫です。)
証明写真の裏面に氏名・年齢・撮影年月日を黒ボールペンで記載して、受験票にのりで貼り付けます。(テープでの貼り付けは不可です。)
1-3. 試験会場の下見
当日にスムーズに試験会場まで到着できるように、試験会場の下見に行きました。
※試験会場が遠方すぎる場合は、試験会場までの交通ルートを地図アプリ・路線検索アプリでの確認のみでも構わないと思います。
試験会場の下見では、以下の内容のことを確認しました。
【試験会場の下見での確認事項】
- 試験会場に試験開始1時間前に到着する電車の時間
- 電車に1本遅れても間に合うか
- 乗り換えのホーム・バス停などの場所
- 乗る電車の種類(特急・急行・各駅停車など)
- 徒歩ルート及び徒歩の時間(乗り換え駅間、最寄り駅~会場まで)
- コンビニの場所(飲み物・食べ物・忘れ物などの購入のため)
- 非常時に使用するタクシー乗り場の場所
- トイレの場所
- 現地で開場まで待つ場所
- 試験会場の部屋
1-4. 仕上げの学習
残りの1週間は弱点の最終確認のため仕上げの学習を行いました。
仕上げの学習の主な内容は以下のとおりです。
①参考書の何度も間違った問題を復習
②まとめノートでの暗記
③消防設備士乙6学習用無料アプリで間違った問題の解説画面のスクリーンショット画面での復習
※まとめノートは暗記項目を整理した表と間違った問題のポイントをエクセル表で作成しました。全部で5~6ページ程度のものです。
(関連リンク)
消防設備士乙6のまとめノートの一部についてブログで記事にしています。よろしければご参照ください。
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2. 試験前日にやったこと
2-1. 持ち物の準備
持ち物を全てカバンの中にいれて、当日の朝にすぐ出発できるように準備しました。(持ち物は前日に準備!)
【持ち物リスト】
- 受験票(写真貼り付け済み)
- 筆記用具(鉛筆又はシャープペンシル、消しゴム)
- マスク(感染症対策のため着用必須)
- まとめノート
- 飲み物
- 目薬
- ハンカチ
2-2. 試験前日は勉強をしない
試験当日にできるだけ疲れを残したくなかったので、試験前日は勉強はせず休養にあてリラックスして過ごしました。
久しぶりの勉強をしない1日だったので、映画を2本みたりしていました。
2-3. 十分な睡眠
試験を万全の体調で迎えるため、7時間の睡眠時間を確保できるように少し早めに就寝しました。
3.試験当日
3-1. 試験会場までの移動
事前に下調べしておいた時刻の交通機関で試験会場まで移動しました。
電車・バスの中では寝てしまうと乗り過ごしの危険があるので、まとめノートを読んで時間を過ごしました。(電車の中では寝ない!)
途中の駅でトイレを済ませ、会場には集合時刻1時間前の8:30ごろに到着しました。
3-3. 試験会場への入場(9:00~)
試験会場はまだ開場されていなかったので、30分ほど構内の座ることができる場所でまとめノートを読みながら時間をつぶしました。
集合時間30分前の9:00ごろに試験会場が開場されたので、入場しました。
受験番号により試験会場となる部屋が別れていることが掲示されているので、自分の受験番号がある会場の部屋まで行きます。
※会場の場所が良く分からなければ、近くにいる係の方に聞けば親切に教えてくれます。
部屋の入口に座席表が掲示されているので、受験票に記載されている受験番号と照らし合わせて座席に着きました。
試験会場の正面に試験にあたっての注意事項が記載された掲示が貼られています。
試験開始30分前から試験説明があるので、それまでに受験にあたっての注意事項に目を通してから、水分を補給したり、トイレにいったり、まとめノートを見たりしながら待機していました。
3-4. 試験会場について
試験会場は、1部屋約100~200人程の座席が割り振られていました。
座席の形状は3人掛けのテーブル・椅子の真ん中を空席にして両端に1人ずつの座席が割り振られていました。(試験中の隣からの振動が少し気になります。)
コロナ5類移行後でしたが、感染症対策のため、窓は開けたままで空調がつけられていました。(マスクは個人の判断で着用してもしなくても良いとのことでした。)
空調はよく効いており私は適温に感じましたが、寒がりの方は夏場の試験時には上着などを持参した方が良いと思われます。
部屋には掛け時計などがなかったので、試験時間を把握するために腕時計を持っていくことが必須となります。
(※座席数・座席の形状・時計の有無などは会場により異なる可能性があります。)
3-5. 受験者層
私が受験した会場では、受験者の男女比は男性9割以上で、女性1割程度でした。
年齢層は学生~30代位の方が多いようでしたが、年配の方まで幅広い年齢の方がおられるようでした。
3-6. 試験説明(9:30~)
試験開始時刻の30分前となる13:00から試験官の方より試験についての説明がありました。
注意事項について、以下に箇条書きでまとめます。
【注意事項まとめ】
- 机に上に出してよいもの:鉛筆(シャープペンシル)、消しゴム、受験票、ペットボトル(飲み物)
- 片付けるもの:かばん(足元に置く)、電卓、定規、シャープペンシル、替え芯のケース、鉛筆のキャップ、ボールペン。
- スマホ・携帯電話・電子機器の電源を切り、不必要なものはカバンの中に片付ける(アラームも切る)
- 腕時計(スマートウォッチ不可。)は腕にはめる。試験中は腕時計に触ってはいけない。
- 受験票は写真の貼ってある面を上にして机の上に置く。
- 試験中に試験官が巡回して写真と受験生の顔との本人確認をしたあと、受験票は回収される。
- 試験時間は免除の内容により異なる。各々の試験終了時刻は机の上の受験番号シールに記載されている。(免除なしの場合は、1時間45分)
- 試験開始から35分までは退出不可、試験官が35分経過を告げた後は退出可能。
- 試験問題用紙は解答用紙と共に提出すること。持って帰ってはいけない。
- 試験問題が配布されても、試験開始の合図まではページをめくったり、裏をむけてはいけない。
- 試験を終了して退出する方は、道具を全て片付け、筆記問題用紙に座席の受験番号シールを貼り付けて、問題用紙・解答用紙を全て試験官に提出してから退出すること。(試験問題は持ち帰ることができません!)
- 退出時に、免状申請用の封筒を1部持って帰ること。
- 試験結果は試験日から1か月後の12:00にホームページで発表、及びセンターで貼り出しを行う。
私は以下のものを机の上に準備しました。
- シャープペンシル×2本
- 消しゴム×2個
- スティック型消しゴム×1個
- 消しゴム付き鉛筆×1本
- ペットボトル(お茶)×1本
万が一落としたり故障した時の場合のため、多めに用意しています。
シャープペンシルの芯のケースは机の上に置いてはいけないので、シャープペンシル内に1本余裕があるように芯を入れておきました。(さらに念のためシャープペンシルを2本準備しました。)
3-7. 筆記問題用紙、筆記解答用紙、実技問題及び解答用紙の配布(9:45~)
9:45ごろから、筆記問題の問題用紙、筆記問題の解答用紙(マークシート)、実技問題の問題及び解答用紙が配布されました。
指示があるまでは配布物をめくったりしないようにとのことでした。
試験官からの指示・説明に従い、配布物に試験日・試験地、受験番号、氏名などを記入します。
マークシートには受験番号のマークを塗りつぶす必要があるので、忘れないよう注意が必要です。
3-8. 試験開始~終了(10:00~13:45)
試験官の合図で、試験を開始します。
消防設備士乙種第6類の試験は、筆記試験・実技試験とありますが、同じ時間内にどちらも行うことになります。
(筆記試験と実技試験との間に休憩時間などはありません。)
免除なしの場合、筆記試験30問+実技試験5問=合計35問に対し、試験時間は1時間45分あるので、時間の余裕はたっぷりあります。(1問あたり3分かけることができます。)
落ち着いて、イージーミスをしないよう自分のペースで問題を解いていくことにしました。
筆記試験と実技試験はどちらから始めても構いません。
私は筆記試験から始めました。
筆記試験の問題は四肢択一方式の試験となります。
筆記問題の問題数は合計30問で、内訳は以下のとおりです。
消防関係法令…10問
機械に関する基礎的知識…5問
設備等の構造・機能及び工事・規格…15問
合格基準は、合計60%以上かつ各科目40%以上の正解することです。
機械に関する基礎的知識の問題は計算問題の出題がありますが、簡単な計算なので電卓を使用できなくても全く問題はありません。
計算ミスに気をつけながら、問題用紙の余白部分に手計算で書いて算出しました。
1周目は、慌てずに分かる問題からゆっくり落ち着いて解いていき、少しでも迷った問題は後回しにしました。
後回しにした問題は2周目に見てすぐ分かるように、問題の前に大きく△印を描いておきました。
筆記試験問題1周目(分かる問題のみ解答)後、実技試験問題を解答していきました。
実技試験の問題は、選択肢がなく記述式での解答です。
実技試験の問題は鑑別等について大問5問の出題で、大問1問あたり各2~3問の小問に分かれていました。
実技試験の合格基準は60%以上正解することです。
問題の内容は、カラー写真で示された消火器や部品の名称を答える問題や、消火器の規定に関する問題、消火器の点検項目に関する問題などがありました。
公論出版の参考書に収録された問題と似たような問題が多数出題されていましたが、少し変化させた問題もあったので完璧に解答することはできませんでした。
実技試験1周目を解いていると周りの早く終わられた方が続々と退出されていきましたが、時間はたっぷりあるので慌てずじっくり問題に取り組みました。
※周りの方の動向を気にせずに自分のペースでゆっくり問題を解くことが重要です。
実技試験問題1周目を解き終わった後に、1周目に分からなくて後回しにした問題に取り組んでいきました。
はっきりと正解を断言できない問題については、おそらくこれではないかというものをマークしました。
2周で解答欄を全て埋めることができました。
最後に、イージーミス、思い違い、計算間違い、マークミスなどがないか見直しを2回実施しました。
見直し後、最後に氏名・受験番号などに間違いがないかダメ押しの確認をして、筆記用具を片付け退出準備を行いました。
最初の説明であったとおり、問題用紙に受験番号のシールを貼り付けることと、免状交付申請用の封筒を持って帰ることを忘れないよう注意が必要です。
退出時刻は、試験開始後65分ほど経った時刻だったので、40分時間が余りました。
(ゆっくり解いても、かなり時間に余裕があります。)
3-9. 受験後の感想
試験の手ごたえはまずまずといったところです。
学習で使用した公論出版テキストの内容と類似問題も多く出題されていたので、記憶に残っている部分は解答できたのではないかと思います。
初見の問題や、記憶があいまいで自信のない問題の出題もあったので、どうしても分からない問題は選択問題については勘で答えてしまったものもあります。
実技試験は記述方式なので、参考書から少し変化させた問題については自信がない解答もありましたが、空白部分だけはないように言葉を埋めました。
合格・不合格どちらの可能性も考えられるので、約1か月後の結果を待って今後の目標を設定していきたいと思います。
(関連リンク)
消防設備士甲種第4類の公論出版さんのテキストに収録された問題は、類似問題が実試験でも多く出題されました。以下リンク先記事でテキストについての詳細を書かせていただいております。よろしければご参照ください。
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4. 試験結果の発表について
試験結果は、約1か月後に消防試験研究センターのホームページで確認することができます。
また合格発表日に「試験結果通知書」が発送されるので、2~3日後に届くと思われます。
…以上、消防設備士乙6の受験体験をレポートさせていただきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。