こんにちは、リキリツです。
先日、第二種電気工事士技能試験を1回分の練習用材料で合格する練習法についての記事を投稿させていただきました。
そこで実際に使用する電線と問題文に書かれた電線には差があるので、無駄なく使用することで余らせた電線で候補問題13問+α(プラスアルファ)の練習ができるということを書かせていただきましたが、少し分かりにくかったのではないかと思いました。
今回は、技能試験用1回分練習用材料でプラスアルファの練習をするために余らせることができる電線長さについて補足する記事を書かせていただきます。
第二種電気工事士を受験される方や技能試験を練習中の方に、参考にしていただければと思います。
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第二種電気工事士技能試験の1回分の練習用材料で合格する練習法について、以下リンク先の記事にて詳細を書かせていただいております。よろしければご参照ください。
↓ ↓ ↓
- 1. 問題文に記載の長さと実際に使用する長さとの差(余る電線①)
- 2.練習用材料セットの長さと問題文に記載の長さとの差(余る電線②)
- 3. 「余る電線①」と「余る電線②」の合計(プラスアルファ分①+②)
- 4. 1回目の練習での特殊電線の使い方
1. 問題文に記載の長さと実際に使用する長さとの差(余る電線①)
まず過去記事のおさらいになりますが、第二種電気工事士の技能試験は問題文で記載されている電線の長さと実際に使用する電線の長さには差があり、電線は少し余ります。
例えば、候補問題No.1を見てみると、VVF-1.6-2Cケーブルは問題文と実際に使用する分では以下のような差があります。
【問題文に書かれた長さ】
900mm×2本(=1800mm)
【実際に使用する長さ】
300+300+450+300+250=1600mm
…200mm余る
「問題文に記載の電線の長さ」から「実際に使用する電線の長さ」を引いた差の候補問題全13問の合計を、「余る電線①」として、各電線について以下の一覧表にまとめます。
[単位mm]
電線 | 問題文の長さ | 実際に使用する長さ | 余る電線① |
---|---|---|---|
VVF1.6 -2C |
17150 | 15350 | 1800 |
VVF1.6 -3C |
5700 | 5300 | 400 |
VVF2.0 -2C |
3450 | 3250 | 200 |
VVF2.0 -3C |
550 | 500 | 50 |
VVF2.0 -3c黒赤緑 |
350 | 300 | 50 |
VVR1.6 -2C |
250 | 200 | 50 |
VVR2.0 -2C |
300 | 300 | 0 |
EM-EEF 2.0-2c |
250 | 250 | 0 |
IV黒 | 1050 | 950 | 100 |
IV白 | 850 | 750 | 100 |
IV赤 | 850 | 750 | 100 |
IV緑 | 150 | 150 | 0 |
2.練習用材料セットの長さと問題文に記載の長さとの差(余る電線②)
次に、「1回分の練習用材料セットの電線長さ」は「問題文に記載の電線長さ」より余裕をとって多めにあるので、この差を「余る電線②」として、各電線について以下の一覧表にまとめます。
なお、「1回分の練習用材料セット」の電線長さは、例として「準備万端シリーズ」の電線長さで算出しております。
(その他の練習用材料セットも、電線長さは1回分より余裕があります。)
[単位mm]
電線 |
1回分セットの長さ (例.準備万端シリーズ) |
問題文の長さ | 余る分② |
---|---|---|---|
VVF1.6 -2C |
20000 | 17150 | 2850 |
VVF1.6 -3C |
8000 | 5700 | 2300 |
VVF2.0 -2C |
5000 | 3450 | 1550 |
VVF2.0 -3C |
600 | 550 | 50 |
VVF2.0 -3c黒赤緑 |
400 | 350 | 50 |
VVR1.6 -2C |
400 | 250 | 150 |
VVR2.0 -2C |
400 | 300 | 100 |
EM-EEF 2.0-2c |
400 | 250 | 150 |
IV黒 | 1200 | 1050 | 150 |
IV白 | 1200 | 850 | 350 |
IV赤 | 1200 | 850 | 350 |
IV緑 | 600 | 150 | 450 |
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1回分練習用材料セットについては、以下リンク記事にて詳細を書かせていただいております。よろしければご参照ください。
3. 「余る電線①」と「余る電線②」の合計(プラスアルファ分①+②)
これまでに算出した「余る電線①」と「余る電線②」の合計が、候補問題13問を練習後に+α(プラスアルファ)で使用できる電線の長さとなります。
各電線について以下の一覧表にまとめます。
このプラスアルファ分を使用すれば、2~3問の練習を追加練習することができます。
表3 | 余る分① | 余る分② | プラスアルファ分(①+②) | 備考 |
---|---|---|---|---|
VVF1.6 -2C |
1800 | 2850 | 4650 | |
VVF1.6 -3C |
400 | 2300 | 2700 | |
VVF2.0 -2C |
200 | 1550 | 1750 | |
VVF2.0 -3C |
50 | 50 | 100 | No.4のみ |
VVF2.0 -3c黒赤緑 |
50 | 50 | 100 | No.5のみ |
VVR1.6 -2C |
50 | 150 | 200 | No.13のみ |
VVR2.0 -2C |
0 | 100 | 100 | No.8のみ |
EM-EEF 2.0-2c |
0 | 150 | 150 | No.1のみ |
IV黒 | 100 | 150 | 250 | |
IV白 | 100 | 350 | 450 | |
IV赤 | 100 | 350 | 450 | |
IV緑 | 0 | 450 | 450 | No.9のみ |
4. 1回目の練習での特殊電線の使い方
3項で算出したプラスアルファ分の電線長さをよく見ると、備考欄に「No.※のみ」と記載された以下の電線は余る長さが少なめになっています。
【余る長さが少ない電線】
- VVF2.0-3C
- VVF2.0-3c黒赤緑
- VVR1.6-2C
- VVR2.0-2C
- EM-EEF2.0-2c
これらの電線は備考欄に記載の候補問題各1問でのみ使用される特殊電線になります。
特殊電線を含む問題をプラスアルファで練習したい場合は、特殊電線は1回目に切らずに長いまま使用して、2回目に端を切り落として少し短めで使用すればプラスアルファの練習ができます。
…以上、第二種電気工事士技能試験用の1回分練習用材料でプラスアルファの練習をするために余らせることができる電線長さについて書かせていただきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。