こんにちは、リキリツです。
今回は、電験二種の一次試験におすすめの参考書と過去問題集を紹介いたします。
電験二種の参考書は電験三種に比べて種類が少なく値段も高いので、慎重に選びたいところだと思います。
私も電験二種の学習を始めるにあたり、都市部の大型書店で何度も試し読み、吟味を重ねて購入しました。
合格後にこの参考書のおかげで合格できたと思えるものを中心に紹介させていただきます。
電験二種に挑戦される方のご参考にしていただければと思います。
※2021年1月28日に公開した記事ですが、2023年3月6日に最新版参考書に合わせて修正・更新いたしました。
0.参考書選びの基準
0-1. 解説がわかりやすいこと
購入前に書店で試し読みをして、自分が理解しやすいと思うものを選択しておくと、勉強を続けられます。
0-2. 内容が薄すぎないこと
せっかく時間をかけて参考書で学習しても、参考書に記載されていない問題が多く出ると合格に届きません
0-3. 文字・書体は自分の見やすいものであること
字が小さすぎたり、見にくい書体のものは避けたほうが良いです。
0-4. 印刷の色数は2色以下であること
覚えたいことや、過去問に何回も出て重要だと思うところは、学習を進めながら自分でマークすれば良いので、印刷の色は少ないほうが良いです。
印刷色が多すぎたり、フルカラー印刷の参考書は自分で書き込んだことが目立たなくなるので、独学の学習には不向きなのではと思います。
0-5. イラスト・図・表などが適切に挿入されていること
文字ばかりだとイメージしにくいので、イラスト・図・表のページを確認して分かりやすいものが良いです。
0-6.過去問題集は10年以上のものを揃えること
電験二種の一次試験の過去問題集は、1冊で10年以上収録されたものがなく、5年分の過去問題を収録されたものが多いです。5年分1冊だけだと出題パターンに対応できませんので、合わせて10年以上になるように2冊以上を購入した方が良いです。
※2021年にオーム社より2011~2020年度(平成23年~令和2年)の10年分の一次試験過去問題集が発売されました。「10カ年収録 電験二種一次試験完全解答」という参考書が発売されましたのでこの1冊をおすすめします。(2021年4月2日 追記)
…以上のことを踏まえて、実際に私が使用した参考書を中心におすすめ参考書を紹介させていただきます。
1. 過去問題集
※10年以上の過去問題を分野ごとに編集して収録された問題集もありますが、実際の試験では出題される分野の順番がバラバラなので、分野順の学習だけだと学習(入力)したはずなのに本番で思い出せない(出力できない)ということも考えられます。年度ごとの過去問題集をおすすめする理由として、出題分野順がバラバラの問題を解くことで、学習(入力)したことを解答(出力)する練習になるからです。
1-1. ○年版 電験2種模範解答集(電気書院)
こちらは電気書院より毎年12月に発行される直近5年分の一次試験問題と4年分の二次試験問題(直近1年分は未収録)が収録された過去問題集です。
最新の一次試験の問題と解説が収録される過去問題集はこれ一冊だけですので、これで直近5年分の一次試験の学習が可能です。
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1-2. 10カ年収録 電験二種一次試験完全解答(オーム社)
こちらは平成23~令和2年(2011~2020年)の10年分の一次試験の過去問題と解答が収録された過去問題集です。(毎年は発行されていませんのでご注意ください。)
これで10年分の学習をして多くの問題を解いて出題のパターンに対応できるようにします。
オーム社からは過去に5カ年分の一次試験の過去問題集は第1集(平成16~20年(2004~2008年)の5年分が収録)も発行されておりますので、10年で足りないと思われる方にお勧めします。(いずれ廃盤となると思いますので、在庫のあるうちに購入のご検討をおすすめします。)
※以前発行されていた第2集は2008~2012年度分なので、今年発行された10カ年の過去問題集と2年分ダブっているのであまりおすすめできません。
(私は平成29年盤模範解答、5カ年分完全解答第1集、第2集の3冊で合計13年分の過去問で学習しました。)
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2. 参考書(4課目別)
参考書はできるだけ、1冊にまとめられたものより、4課目別のもののほうが解説も丁寧で内容も濃いのでおすすめです。
4課目別の参考書を使用して、早めに学習を始めることで一発合格も十分可能となります。
ここでは4教科の参考書1シリーズと、難関の理論課目を強化するための参考書を紹介します。
2-1. 電験二種 徹底マスター シリーズ(オーム社)
こちらは上級者向けシリーズの参考書となります。
電験二種の学習をされている方はほとんどが電験三種の学習経験がある方だと思いますので、こちらの参考書をおすすめします。
電験三種の完全マスターシリーズと似た参考書で、一次試験を突破するために必要な知識を習得するための十分な情報量が収録されております。
過去問題集で間違ったところを学習するために、索引から調べて使用することもできます。
私はこのシリーズの前進の「完全マスター」という参考書を使用し、1年目で3科目を合格し、1科目は不合格でしたがあと2問で合格というレベルまで実力をつけることができました。
不合格だった1教科(法規)も次の年に「徹底マスター」を追加で購入し、合格することができました。
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2-2. 電験二種 計算の攻略(オーム社)
こちらは一次試験「理論」課目と二次試験「電力管理」,「機械制御」の計算問題を対策するための参考書+問題集です。
「理論」課目は、電験三種と比べて格段にレベルの高い計算問題が出題され、一次試験の最難関となっておりますので、こちらの参考書を中心に学習することをおすすめします。
章ごとに演習問題が基礎から応用まで、徐々に難易度の高い問題が掲載されており、この1冊をやりこめば、まちがいなくレベルアップができます。
章扉にまとめられた学習のポイント・重要項目は覚えるべき公式・用語・テクニックなどを簡潔にまとめられていて、自分でまとめのノートを作成しなくても良いくらいです。
著者の菅原秀雄先生が手掛ける電験の参考書は分かりやすくて内容も濃く、非常におすすめです。(電験三種の合格一直線シリーズの著者でもあります。)
電験二種のベスト参考書の1つだと思います。一次試験から二次試験まで長く主力参考書として使用できます。
私はこの参考書で学習したことで、理論課目を80点で合格することができました。
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3. 参考書(4課目総合)
できれば参考書は4課目別々のものが良いのですが、学習を始めるのが遅かったり、一発合格を目指しているため一次試験と二次試験の学習を並行して行いたい方のために、4課目1まとめの参考書も1冊おすすめしておきます。
3-1. 電験二種完全攻略 改訂2版: 一次試験対応・トコトンわかる速攻学習方式(オーム社)
こちらは電験二種一次試験4課目を1冊にまとめられた参考書になります。4課目の重要項目が分かりやすくまとめられているので、試験間近の弱点の確認や復習に使うのにも適しています。著者の不動弘幸先生は電験三種や電験二種二次試験でも数科目総合の参考書を手掛けておられますので信頼できます。
私は電験二種を3年目で合格しましたが、不合格だった場合は次にこの参考書の購入を検討しておりました。
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4. 補助参考書
電験二種の理論課目及び二次試験では電験三種より数段上の数学知識が要求されますので、こちらの参考書をおすすめします。電験二種の学習の初めにこちらで予備学習を行うことで、スムーズに学習をすすめられると思います。
4-1.「電験二種」合格の数学(第2版) 「電験二種」合格の数学(第2版)(日本工芸新聞社)
こちらは電験二種の計算問題を解くために必要な数学の知識について、初心者向けに丁寧に解説された参考書です。著者 石井理仁先生は電験三種でも「電験三種 必修科目Q&A」シリーズという初心者向けの参考書を手掛けておられますので、最初に学習にとりかかる参考書として最適です。
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…以上、電験二種一次試験のおすすめ参考書・問題集を紹介させていただきました。
(関連リンク)
電験二種二次試験のおすすめ参考書・問題集については、下記リンク記事をご参照ください。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。