こんにちは、リキリツです。
今回は電験二種を一発合格を目指す方のための7つの攻略法について書かせていただきます。
2022年度の電験二種の試験日は以下の日程で発表されております。
1次試験:2022年8月20日(土)
2次試験:2022年11月13日(日)
電験二種は難易度が高く、習得することも多いので一発合格を目指すのであれば、少なくとも1月ごろから学習を始める必要があります。
私は電験二種の試験を3回受験して合格できました。
私自身は一発合格をすることができませんでしたが、不合格の経験を活かして自分がした失敗をしないように最短ルートの攻略法を提案させていただくことができると考えております。
電験二種の一発合格を目指している方に、1つの意見として参考にしていただければと思います。
- 1. 準備するべき参考書・過去問題集
- 2. 最初に1次試験用の参考書「徹底マスター」を1通り読む
- 3. 一次試験と二次試験の学習を並行して行う
- 4. 計算問題と文章問題を交互に学習する
- 5. 二次試験の「機械・制御」の学習範囲を絞る
- 6. 問題集を正誤・得点を記録しながら、3周解く
- 7. 「電気計算」の予想問題掲載号で模擬試験を実施する
1. 準備するべき参考書・過去問題集
電験二種を一発合格するために準備していただきたいおすすめの参考書・問題集は以下表の9冊になります。
なお紹介させていただいている過去問題集は一次・二次とも10年分のものとなりますが、最新年度の問題が収録されていません。
最新年度の問題・解答は、「電気技術者試験センター」のホームページからダウンロードできます。
(電気技術者試験センター リンク先はこちら)
↓ ↓ ↓
試験の問題と解答 | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター (shiken.or.jp)
タイトル | 出版社 | 用途 |
---|---|---|
電験二種徹底マスター「理論」 | オーム社 | 一次試験「理論」用参考書 |
電験二種徹底マスター「電力」 | オーム社 | 一次試験「電力」用参考書 |
電験二種徹底マスター「機械」 | オーム社 | 一次試験「機械」用参考書 |
電験二種徹底マスター「法規」 | オーム社 | 一次試験「法規」用参考書 |
電験二種合格の数学 | 日刊工業新聞社 | 計算問題用補助参考書 |
電験二種計算の攻略 | オーム社 | 一次「理論」、二次「電力・管理」、「機械制御」計算問題参考書・問題集 |
キーワードで覚える!電験2種二次論説問題 | 電気書院 | 二次「電力・管理」、「機械制御」論説問題参考書・問題集 |
10カ年収録電験二種一次試験完全解答 | オーム社 | 一次試験4科目過去問題集 |
電験2種二次試験標準解答集 | 電気書院 | 二次試験2科目過去問題集 |
(関連記事)電験二種におすすめの参考書・問題集については以下リンク記事にて詳細を書かせていただいております。よろしければご参照ください。
↓ ↓ ↓
(一次試験用)
(二次試験用)
2. 最初に1次試験用の参考書「徹底マスター」を1通り読む
一次試験4科目「理論」・「電力」・「機械」・「法規」用の参考書「徹底マスター」を途中に出てくる問題を解きながら一通り読みます。
この段階では深く理解する必要はありませんので、時間をかけすぎずに分からなければ解き方を読みながらサラっと読んでください。
ノートは最初は作らないほうが良いです。
勉強し始めに作成したノートはボリュームが多くなり、時間もかかり過ぎるし後から見ると非常に見にくいものになってしまいがちです。
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3. 一次試験と二次試験の学習を並行して行う
一次試験と二次試験の間は2ヵ月半しかありません。
1月から学習を始めて1次試験が終わるまで二次試験の学習をしていないと、1次試験の学習時間が8ヵ月、二次試験の学習時間が2か月半となってしまい、二次試験対策の時間が不足してしまいます。
一発合格を目指すのであれば、一次試験と二次試験の学習を並行して行う必要があります。
4. 計算問題と文章問題を交互に学習する
電験二種の試験には計算問題が多い科目と文章(論説)問題が多い科目がどちらも存在します。
ずっと計算問題だけを続けたり、文章問題を続けたりするのではなく、計算問題と文章問題を交互に学習することで学習の集中力を持続することができます。
どちらかというと計算問題のウェートが大きいので、下記のイメージで学習を進めると効果的だと思います。
計算問題を90分勉強
→休憩
→文章(論説)問題を60分勉強
→休憩…
参考までに、電験二種の科目ごとの出題傾向を以下の表にまとめます。
(難易度は私が学習してみて感じた印象です。)
試験 | 科目 | 難易度 | 内容 |
---|---|---|---|
一次 | 理論 | 難しい | 計算(多)+文章(少) |
一次 | 電力 | 普通 | ほとんど文章 |
一次 | 機械 | 普通 | ほとんど文章 |
一次 | 法規 | 普通~難しい | ほとんど文章 |
二次 | 電力・管理 | 難しい | 計算+論説 |
二次 | 機械・制御 | 超難関 | ほとんど計算 |
5. 二次試験の「機械・制御」の学習範囲を絞る
電験二種は難易度が高いうえに出題範囲が広く、全てを1年で学習しようとすると全体的に理解度が浅くなり、合格できるレベルに届きません。
二次試験の「機械・制御」科目は出題傾向がはっきりしているため、学習範囲を絞って対策することが可能です。
具体的には以下の2点の対策がおすすめです。
5-1. 「機械・制御」科目の論説問題を捨てる
「機械・制御」科目は4問出題されますが論説問題の出題されることがかなり少ないです。
論説問題が1問も出題されない年が多く、出題されても小問で1問だけという年もありました。
「機械・制御」科目は全科目中最も高い数学レベルの知識が要求される計算問題が多く出題されるので、計算問題に特化して学習した方が効率が良いです。
なお「電力・管理」科目は出題6問中、論説問題が半分の3問出題されることもあるので、計算・論説どちらの対策もしておくことをおすすめします。
5-2. 「機械・制御」科目の「パワエレ」分野を捨てる
「機械・制御」科目は直流機・同期機・誘導機・変圧器から2問、パワエレ1問、自動制御1問の4問が毎年出題されています。
パワエレは自動制御より複雑でひねくれた問題が出題される傾向が多く、初見で正解を導き出すのはかなり難しく感じます。
「機械・制御」科目は4問中2問解答すれば良く、出題傾向もはっきりしているので、パワエレ分野の学習をせずに、パワエレ以外の分野に注力して学習ほうが得点を取りやすくなります。
6. 問題集を正誤・得点を記録しながら、3周解く
一次試験用参考書の徹底マスターを1回読んだ後に、正解した問題、不正解の問題、得点を記録しながら問題集を3周解いていきます。
エクセル表にまとめて記録しておくと、間違った問題のみを抽出できて、終盤の学習を効果的に行えるのでおすすめです。
以下の4冊の問題集を使用して学習を進めていきます。
- 10カ年収録電験二種一次試験完全解答(一次試験用)
- 電験二種計算の攻略(一次試験理論+二次計算問題集中学習用)
- キーワードで覚える!電験2種二次論説問題(二次論説問題集中学習用)
- 電験2種二次試験標準解答集(二次試験仕上げ用)
一次試験の「理論」と二次試験は難易度が高いので、集中学習用の問題集で実力をつけてから、仕上げに10年分の過去問題集をすることをおすすめします。
また参考書は、過去問題集の間違った問題について調べるために使うと理解を深めることができます。
問題集の2周目以降は間違えやすいことや覚えたいことをルーズリーフを使用して「まとめノート」を作成していくことをおすすめします。
3周目以降は間違った問題を重点的に学習することで、実力を伸ばすことができます。
(関連記事)過去問題集を使った学習法については以下のリンク記事で詳細を書かせていただいております。よろしければご参照ください。
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7. 「電気計算」の予想問題掲載号で模擬試験を実施する
試験の1か月ほど前に「電気計算」という電気書院より毎月12日に発行されている技術誌に電験二種の模擬試験問題掲載号が発売されます。
この「電気計算」の模擬試験問題掲載号を使用して、実際の試験時間割に合わせて模擬試験を実施してみてください。
過去問題集を繰り返し学習していると、問題の順番や選択肢の内容を覚えてしまい、あまり理解していなくても正解できてしまう状態になることがあります。
模擬試験で過去問題集どおりではない初見の問題を解くことで、得意・不得意分野と現段階の実力を確認することができます。
模擬試験の結果を踏まえて、残りの1か月余りで弱点を強化する学習に取り組むことで合格できる確率を上げることができます。
(関連記事)以下リンク記事は、「電気計算」を使用した電験二種の学習法を書かせていただいたものです。よろしければご参照ください。
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…以上、電験二種を一発合格するための7つの攻略法について書かせていただきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。