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【消防設備士乙7】社会人の独学での一発合格体験記

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こんにちは、リキリツです。

 

私事ですが、先日受験しました消防設備士乙種第7類独学で一発合格をすることができました

 

今回は、消防設備士乙種第7類の一発合格体験記を書かせていただきます。

 

私は社会人なので、働きながら帰宅後や休日の時間を利用し独学で資格の勉強をしています。

 

使用した教材学習内容などを紹介させていただきますので、消防設備士乙種第7類の受験を検討されている方に、独学で合格するためのプロセスの一例として参考にしていただければと思います。

 

 

社会人の独学での「消防設備士乙7一発合格体験記

1. 受験動機と自己紹介

1-1. 受験動機

消防設備士という資格については、現在の業務で携わっている電気設備にも設置されている消防設備関連の知識を広げたいと思い、興味を持っていました。

 

まず2023年3月に消防設備士甲4、2023年6月に消防設備士乙6を受験し合格できたので、3番目は私の現在の業務でも携わることの多い受電設備にも設置される漏電火災警報器を対象としている消防設備士乙7を受験することにしました。

 

1-2. 受験当時の私について(自己紹介)

私は製造業で設備を担当している中堅サラリーマンです。電気設計・生産技術・電気設備の保安などの業種での職歴があります。

 

消防設備に関しては実務経験はありませんが、資格は消防設備士甲4・乙6を取得済みでした。

 

消防設備士乙7で対象となる「漏電火災警報器」については、電気設備の保安の業務で点検をした経験があったので、若干の予備知識はある状態でした。

 

なお受験前に取得済みだった資格の一覧は、下記のとおりです。(取得順)

  • 初級システムアドミニストレータ
  • 応用情報技術者試験
  • 第三種電気主任技術者
  • 第二種電気主任技術者
  • エネルギー管理士試験(電気分野)
  • 第二種電気工事士
  • 乙種第4類危険物取扱者
  • 2級ボイラー技士
  • 品質管理検定3級
  • 第三種冷凍機械責任者
  • 消防設備士甲種第4類
  • 日商簿記検定3級
  • 消防設備士乙種第6類

 

2. 受験資格と科目免除について

消防設備士乙7には受験資格は不要なので、誰でも受験できます。

(※参考:甲種には受験資格が必要です。)

 

また、他類の消防設備士や第二種電気工事士などの資格を取得していると最大25問の科目免除を受けることができますが、私は科目免除を受けずに受験することにしました

 

科目免除を受けなかった理由は、以下の2つです。

  • 科目免除される内容は、取得済みの資格で理解できている問題なので免除しないほうが得点を稼げると思ったから
  • 科目免除を適用すると、免除された問題数に応じて試験時間が短縮される上に、初めて学習する分野の問題のみで合格基準60%をしなければならず、不利になってしまうと考えたから

 

(関連記事)消防設備士乙7の受験に一部免除を適用した場合のメリットとデメリットについて、以下記事にて詳細を書かせていただいております。

 ↓  ↓  ↓

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3. 使用した教材

私が購入した教材は「消防設備士種第7類 令和5年版 」(公論出版)という参考書兼問題集です。

 

この参考書は黒一色の印刷でシンプルですが、太字での強調やイラスト・表などが効果的に挿入されており、初めて消防設備士の学習をする方でも理解しやすい構成となっています。

 

今回の受験以前に、消防設備士甲4・乙6・危険物乙4・2級ボイラー試験でも公論出版さんの参考書を使用して、一発合格できたので、設備関連の参考書として信頼感もありました。

 

書店で他の参考書とも見比べてみましたが、やはりこの参考書が最も分かりやすく感じました。

 

また、参考書+問題集が1冊にまとまっていて問題数も333問と十分な量が掲載されているので、この参考書で問題なく試験対策ができました。

 

(関連記事)

参考書「消防設備士種第7類 令和5年版 」(公論出版)については以下リンクにて詳細を書かせていただいておりますので、よろしければご参照ください。

 ↓  ↓  ↓

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4. 学習期間と学習時間

  • 学習期間:約1か月間
  • 学習の頻度:平日は毎日。土日祝は勉強をしない日もありました。
  • 1日あたりの学習時間:最初の20日間は平均1時間弱、最後の10日間は平均2時間
  • 総学習時間:約40時間

1か月間を序盤・中盤・終盤に分けて学習を進めていきました。

(学習内容詳細は以下の項目で書かせていただきます。)

 

5. 学習内容

5-1. 序盤の学習(1~6日目)

まず最初に参考書を読むことから始めました

 

消防設備士甲4を取得済みだったので効率よく学習するため、甲4で学習済みの「第1章 消防関係法令(全類共通)」と「第3章 電気に関する基礎的知識」は序盤の学習範囲から除外して、それ以外の章のみ(第2、4、5,6,7章)を読むことにしました。

 

【序盤の学習で公論出版参考書の読んだところ】

  • 第2章 消防関係法令(第7類の内容)
  • 第4章 警報器の構造・機能(電気部分)
  • 第5章 警報器の点検・整備
  • 第6章 警報器の構造・機能(規格部分)
  • 第7章 実技/鑑別等

 

最初の目的はざっくりとした内容の把握だけですので、ノートは作成せずに参考書を流し読みするだけにしました。

 

最初からノートを作成してしまうと、量が多くなりすぎて非常に見にくいノートになってしまいます

 

使用した参考書は345ページあり、読み飛ばす部分(第1、3章)と目次などを除くと学習範囲は約180ページありました。

 

1日30ページを読むことをノルマにして、6日間かけて読み終えました。

 

※乙7が初めての消防設備士の学習となる場合は、読み飛ばせる部分がないので、全345ページを2週間くらいかけて読むと良いと思います。

5-2. 中盤の学習(7~20日目)

中盤の学習では約2週間かけて、参考書に掲載されている過去問題部を成績を記録しながら3周解きました

 

ただし、甲4で学習済みの「第1章 消防関係法令(全類共通)」と「第3章 電気に関する基礎的知識」は習得済みなので1周目・2周目は除外して、忘れていないかの確認の意味で3周目のみ解きました。

 

成績の記録は後から弱点を抽出しやすくするため、エクセル表を作成し入力していきました。

 

間違った問題については、テキスト部で復習しながら問題を解き進めました。

 

中盤の学習でもまだノートは作成しません

 

中盤の学習の期間は14日間でした。4~5日間で1周するペースで無理なく学習を進めました。

 

(関連記事)

記録を作成しながら過去問題での学習法については、以下リンク先の記事にて詳細を書かせていただいております。よろしければご参照ください。

 ↓  ↓  ↓

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5-3. 終盤の学習(21~30日目)

まず中盤学習でのテキストを3周解いたの成績から「マスターした問題」と「苦手な問題」に分類して、「苦手な問題のみ強化学習のために4周目を解きました

 

  • マスターした問題」…苦手な問題以外
  • 苦手な問題」…2回以上間違った問題+3周目に間違った問題

 

また「苦手な問題」で特に覚えにくいと思った内容について、エクセル表まとめノートを作成しました。

 

「苦手な問題」の4周目の学習を終わった段階で、学習の成果を確認するためにこれまでの学習で使用していない問題を使って模擬試験」を実施しました。

 

模擬試験用の問題には、消防試験研究センターのホームページから直近の過去問題をダウンロードできるので、これを使用しました。

ただし全類共通の問題だったので、第7類だけを抜き出すと本番の試験問題数よりかなり少ない問題数しかありませんでした。

 

試験の直前にはまとめノートによる復習、弱点問題の復習を再度実施しました。

 

(関連リンク)

「消防試験研究センター」ホームページから、「消防設備士試験」→「過去に出題された問題」から直近1回分のみ過去問題がダウンロードできます。

 ↓  ↓  ↓

トップ|一般財団法人消防試験研究センター (shoubo-shiken.or.jp)

 

6. 難しく感じたところとその対策

消防設備士乙7の学習を進めていくなかで、理解が進みにくく難しいと感じたところ2つありました。

 

1つ目は、「実技試験 鑑別」分野です。

 

消防設備士乙7の実技試験記述式の試験なので、解答を選択肢から選ぶのではなく暗記したことを文章で解答する必要があるため、中途半端な記憶では正解できません

 

また業務で漏電火災警報器に携わる機会もあったのですが、名称を試験で出題されるような正式名称ではなく略称で覚えてしまっていたため、覚えなおす必要があってとまどいを感じた部分もありました。

 

「実技試験 鑑別」の対策として、公論出版参考書の問題で何度も間違ったことを以下のような表にまとめて、終盤の学習で何度も読んだり書いたりして覚えました

 

(実技試験鑑別科目のまとめノート作成例)

 

2つ目は、「構造・機能及び整備の規格部分の成績が伸び悩んでいたことです。

 

「構造・規格及び整備の規格部分」が難しい理由は、漏電火災警報器の部分に関する規格の数字や各種試験の判定基準の数値などの暗記することが多い上に、この数字に規則性が見いだせにくいので、なかなか記憶に残りにくいためだと感じました。

 

例えば、受信機の機能については、「信号入力回路に公称作動電流値に対応する変流器の設計出力電圧の52%の電圧を加えた場合、30秒以内で作動せず、かつ公称作動電流値に対応する変流器の設計出力電圧の75%の電圧を加えた場合、1秒以内に作動するものでなければならない」などはかなり覚えにくいと感じました。

 

対策として、何度も間違った問題の覚えたいことを抽出して以下のようなまとめノートを作成し、表の左側を隠して答えられるように何度も読みこむ学習を実施しました。

 

構造・機能及び整備の規格部分のまとめノート作成例)

7. 出題傾向

消防設備士乙7の出題傾向について、暗記問題と計算問題の割合については、暗記問題が大半を占めます

 

計算問題は割合が少なく、出題される科目は、筆記試験の「電気に関する基礎知識」と「実技試験」だけです。

 

そもそも電卓が持ち込み不可の試験なので、計算問題のレベルは高くなくウェートも少ないです。

 

また、参考書や問題集に掲載されている問題と同じ又は類似した問題がかなり多く出題されているように感じました。

(使用していた教材は公論出版さんの参考書です。)

 

感覚としては、参考書1冊をやりこめば十分対応できる試験だと感じました。

 

(関連記事)

消防設備士乙7の試験会場でのレポートを以下リンク先の記事で書かせていただいております。よろしければご参照ください。

 ↓  ↓  ↓

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8. 試験結果

試験結果は試験日から約1か月後の合格発表日に「消防試験研究センター」のホームページ内の「合格者受験番号一覧」で閲覧することができます。

 

また合格通知のハガキが合格発表の数日後に届きます。

 

私の場合は、合格発表の2日後に合格通知が届きました。

 

試験の得点については、合格通知のハガキに各科目の正答率が記載されています。

 

試験結果は以下表のとおりでした。

 

 

(試験結果まとめ)

科目 出題数 正解数 正解率 判定基準 判定
法令 10 10 100% 40% 合格
基礎知識 5 5 100% 40% 合格
構造・機能 15 15 100% 40% 合格
筆記全体 30 30 100% 60% 合格
実技試験 ? ? 80% 60% 合格

 

※問題用紙を持って帰ることができなかったので、実技試験の詳細の問題数を覚えていませんでした。(実技試験問題数は大問5問で、それぞれ2~3問の小問で構成されています。)

 

9. 感想

学習で使用した公論出版さんのテキストから同じ問題が多く出題されたので、危なげなく合格できたという印象です。

 

また甲4、乙6を受験した後だったので、特に筆記試験の法令(共通)科目についてはかなり慣れていて、有利に受験できたと感じています。

 

学習内容や学習期間についても、1か月間で無理なく段階的に理解度を深めることができたと思っています。

 

今回もX(旧ツイッター)で学習進捗や内容をツイートしながらの学習でしたので、いいねやコメントをいただいたり、受験生の方のポストに刺激をいただきながら、前向きに受験勉強をすすめることができました

 

今後、私もツイッターやこのブログなどで、同じ資格の取得を目指している方に有効なコメントができればと思っています。

 

…以上、「消防設備士乙7」の独学での一発合格体験記を書かせていただきました。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。