こんにちは、リキリツです。
先日、消防設備士乙種第6類に独学で一発合格することができました。
今回は、「消防設備士乙種第6類(乙6)」を独学で合格するために投資した勉強時間及び金額と資格を取得したことで期待できるメリット(成果・リターン)について書かせていただきます。
「消防設備士乙6」の受験を検討されている方や資格に興味のある方に資格取得のためにかかる労力と金額の参考にしていただければと思います。
1. 資格受験時の私について
2023年春に消防設備士乙6を受験した当時の私のスキルは、下記の通りです。
- 私立大学の電気工学科卒の社会人
- 取得済資格:(取得順に)初級システムアドミニストレータ試験、応用情報技術者試験、電験三種、電験二種、エネルギー管理士試験(’電気)、第二種電気工事士、乙種第4類危険物取扱者、2級ボイラー技士、品質管理検定3級、第3種冷凍機械責任者、消防設備士甲種第4類、日商簿記検定3級
- 消防設備に関する実務経験なし
消防設備については仕事で携わることはありませんでしたが、消防設備士甲4の資格は取得済みでしたので法令の共通部については知識がありました。
2. 投資したもの
2-1. 資格取得までの投資金額
私が消防設備士乙6を取得するまでに投資した金額を以下の表にまとめます。
※消費税を含んだ金額です。(2023年当時)
分類 | 明細 | 金額 |
---|---|---|
教材 | 消防設備士第6類 令和5年版(公論出版) | 2,750 |
受験費用 | 証明写真撮影費 | 900 |
受験費用 | 試験手数料 | 3,800 |
受験費用 | 電子申請払込手数料 | 230 |
受験費用 | 試験会場までの交通費 | 2,720 |
免状申請費用 | 免状交付申請費用 | 2,900 |
免状申請費用 | 申請費用振込み手数料 | 132 |
免状申請費用 | 返信用封筒への郵便切手 | 404 |
免状申請費用 | 免状申請書類郵送費(簡易書留) | 440 |
合計投資額 | 14,276 |
私が消防設備士乙6を取得するまでにかかった投資金額は合計14,276円でした。
消防設備士の試験は全国で実施されていますが、今回は受験を希望する時期の試験が県外実施であったため試験会場への交通費も計上しています。
※文房具などの費用は、資格を受験しなくても使っていた金額だと思われますので含めておりません。
(関連リンク)購入した教材については、以下のリンク先記事にて詳細を書かせていただいておりますので、よろしければご参照ください。
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2-2. 資格取得までの勉強時間
私が消防設備士乙6を取得するまでに行った勉強時間は以下のとおりです。
- 学習期間:2023年5月中旬~7月中旬(8週間)
- 学習の頻度:平日は毎日。土日祝は勉強をしない日もありました。
- 1日あたりの学習時間:最初の1か月半は1日平均約1時間、最後の2週間は平均2時間
- 総学習時間:約70時間
3か月間を1か月ごとに序盤・中盤・終盤に分けて学習を進めていきました。
序盤から終盤までの学習内容と学習時間を以下の一覧表にまとめました。
期間 | 学習段階 | 学習内容 | 1日平均 | 日数 | 学習時間 |
---|---|---|---|---|---|
1~2週目 | 序盤 | 参考書を1通り読む | 1時間 | 14日 | 14時間 |
3~6週目 | 中盤 | 参考書の問題を3周解く | 1時間 | 21日 | 21時間 |
6~8週目 | 終盤 |
苦手な問題の強化学習 スマホアプリで間違った問題の復習
|
6週目:1時間 7・8週目:2時間 |
21日 | 35時間 |
- | - | 合計 | - | 56日 | 70時間 |
(関連リンク)学習内容の詳細については、以下リンク先記事にて詳細をかかせていただいておりますので、よろしければご参照ください。
3. 取得後のメリット(成果・リターン)
3-1. 資格手当がもらえる
消防設備業やビルメンテナンス業では消防設備士乙6を取得していると資格手当がもらえる会社が多いようです。
消防設備士乙の資格手当の相場をみてみると、500円~3000円と幅があり、平均は1000円~2000円程度のようです。
(参考:消防設備士甲種の資格手当は1000~5000円程度のようです。)
資格を取得するまでの投資金額が約14000円なので、資格手当(500円~3000円)がもらえる場合は約5~29ヵ月で元をとることができます。
また資格取得を奨励している会社では資格手当ではなく、一時金をもらえるところもあるようです。
残念ながら私が現在在籍している会社(製造業)では、消防設備士乙6の免状を取得していても資格手当や一時金はありません。
3-2. 就職・転職・キャリアアップに役立つ
資格を取得したことでキャリアアップにつながっているかどうかを、求人数から確認してみます。
4社の求人サイト(A・B・C・D社)から「消防設備士」を含む全国の求人件数を調査した結果を以下の表にまとめます。
【求人件数調査結果(2023年11月29日時点)】
A社 | B社 | C社 | D社 |
---|---|---|---|
452件 | 3081件 | 831件 | 271件 |
求人の内容を見てみると、消防設備士は主に「消防設備保守点検業」・「ビルメンテナンス業」などの仕事で役立つことができるようです。
特に消防設備の仕事は、消防設備士の有資格者にしか行えない業務独占資格ですので、安定した仕事に従事したい方におすすめです。
その中でも消防設備士乙6は消防設備の中でも最も多く設置される消火器の点検・整備を行うことができる資格ですので、需要が多く転職・就職にも有利になります。
3-3. 他の消防設備士取得に有利
まず乙6を取得していると他の消防設備士を受験する際に、以下のような一部免除を適用することができます。
【消防設備士乙6で適用される一部免除】
受験する酒類 | 免除科目(免除される問題数) | 試験時間 |
---|---|---|
甲1・2・3・4・5 | 免除なし | 免除なし |
乙1・2・3・4・7 | 法令共通部分(6問) | 1時間45分→1時間30分(15分短縮) |
乙5 | 法令共通部分(6問) +基礎的知識(5問) |
1時間45分→1時間15分(30分短縮) |
乙6を取得していることで、免除適用の範囲が最大となるのが乙5で、法令共通部6問+基礎的知識5問の合計11問が免除されます。
なお甲種の試験では乙6を取得していても免除は適用されませんが、法令共通部の内容は乙6で学習済みなので勉強時間を減らすことができ有利に学習を進められるというメリットがあります。
また一部免除を適用すると出題範囲に絞って学習を進められるメリットがありますが、試験時間も短縮され、合格基準も変わらないので私個人の考えでは必ずしも合格しやすくなるわけではないと思っています。
ただし一部免除を適用しなくても法令共通部と乙5の基礎的知識は乙種第6類で学習した内容ですので、免除の適用・不適用どちらにしても乙種第6類を取得しておくことが他の消防設備士を取得するのに有利となります。
3-4. 消火器に詳しくなり防災意識が高まる
消防設備士乙6の学習を経験したことで、消火器の種類・性状・機能・使用方法などについて詳しくなり防災意識を高めることができます。
職場や自宅などで実際に火災が発生して消火器を使わなければならなくなったときに、消火器の知識があることで落ち着いて初期消火を実施することができます。
おおげさではなく「知識が身を助ける」ことにつながります。
4. 資格取得後に必要な費用
消防設備士は免状取得後に必要な費用が発生します。
それは講習の受講費用です。
消防設備士の免状取得者には、業務に従事していなくても講習の受講義務があります。
講習は免状を交付を受けた日以後における最初の4月1日から2年以内に受講する必要があり、その後は前回の講習受講日以後における最初の4月1日から2年以内に受講する必要があります。
講習の受講費用は1区分につき7,000円かかります。
5. 資格講座リンク
資格の勉強が初めての方や、初めて勉強する分野で自信がない方のために消防設備士乙6の資格講座がある「JTEX」のリンクを貼り付けておきます。
ご興味をお持ちの方はクリックしてみてください。
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まとめ
●投資金額:14,276円
●投資時間:学習時間約70時間(約8週間)
【資格取得で得られる成果】
●資格手当がもらえる(500円~3000円)
●消防設備保守点検業・ビルメンテナンス業への転職・就職が有利になり、キャリアアップにつながる
●他の消防設備士の取得のための足がかりになり、一部免除も適用される
●消火器に詳しくなり防災意識が高まる
【資格取得後に必要な出費】
●講習の受講費用7000円(初回:免状取得後最初の4月1日から2年以内、2回目:前回の講習後最初の4月1日から5年以内)
…以上、消防設備士乙6を取得するまでに投資した金額・時間と、取得後のメリットについて書かせていただきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。