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【電験二種】独学で合格するためにかかった勉強時間・投資金額と得られた成果

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こんにちは、リキリツです。

 

今回は、私が2017年~2019年の3年間に「電験二種」を独学で合格するために投資した勉強時間お金、そして資格を取得したことにより得られた成果(リターン)を紹介致します。

 

「電験二種」(正式名称「第2種電気主任技術者試験」)は合格して第2種電気主任技術者になると電圧17万V未満の事業用電気工作物の「工事,維持及び運用の保安の監督」を行うことができる電験三種の上位に位置する電気系国家資格です。

(電験三種の対象:電圧5万V未満の事業用電気工作物)

 

「電験二種」に合格した後どのように役立てられたのか、私の経験を元に書かせていただきます。

 

「電験二種」の受験を検討されている方に参考にしていただければと思います。 

 

 

 

1. 資格受験時の私のスキル

2017年に電験二種を受験当時の私のスキルは下記の通りです。

  • 私立大学の電気工学科を卒の社会人
  • 電験三種を取得後、電気保安サービス業の会社に転職
  • 取得済資格:電験三種、初級システムアドミニストレータ試験、応用情報技術者試験
  • 電験三種を2016年に取得した次の年に電験二種を受験

 

2. 投資したもの

2-1. 資格取得までの投資金額

私が電験二種を独学で学習して合格するまでの3年間で使用したお金を以下の表にまとめます。

※消費税を含んだ金額です。

 

 

分類 項目 金額 [ 円 ]
申込費用 受験料(2017~2019年度) 12,400円×3回分= 37,200
申込費用 コンビニ払い込み手数料  390円×3回分=   1,170
テキスト 完全マスター電験二種受験テキスト 理論(オーム社)   3,564
テキスト 完全マスター電験二種受験テキスト 電力(オーム社)   3,780
テキスト 完全マスター電験二種受験テキスト 機械(オーム社)   3,780
テキスト 完全マスター電験二種受験テキスト 法規(オーム社)   3,240
テキスト 電験二種 合格の数学(日刊工業新聞社)   2,592
テキスト 電験第2種二次試験これだけ機械・制御 計算編(電気書院)   3,672
テキスト 電験第2種二次試験これだけ電力・管理 計算編(電気書院)   3,024
テキスト 電験二種計算の攻略(オーム社)   4,104
テキスト 電験2種模範解答集 平成29年版(電気書院)   5,076
テキスト 電験二種一次試験完全解答 5カ年収録(オーム社)   3,888
テキスト 電験二種一次試験完全解答 5カ年収録 第2集(オーム社)   3,888
テキスト 電験2種二次試験標準解答集 2016年版(電気書院)   3,780
テキスト 電験二種徹底マスター法規(オーム社)   3,672
テキスト キーワードで覚える!電験2種二次論説問題(電気書院)   4,104
テキスト 戦術で覚える!電験2種二次計算問題 (電気書院)   4,104
テキスト 電験二種二次試験「電力・管理」精選問題(オーム社)   4,104
テキスト 電験二種二次試験「機械・制御」精選問題(オーム社)   4,104
技術誌 OHM (オーム) 2017年 08月号(一次試験予想問題掲載)   1,800
技術誌 電気計算 2017年 10月号(一次試験解答解説掲載)   1,620
技術誌 OHM (オーム) 2018年 01月号(二次試験解答解説掲載)   1,800
技術誌 OHM (オーム) 2018年 08月号(一次試験予想問題掲載)   1,650
技術誌 OHM (オーム) 2019年 01月号(二次試験解答解説掲載)   1,833
技術誌 OHM (オーム) 2019年 09月号(二次試験予想問題掲載)   1,815
技術誌 電気計算 2020年1月号(二次試験解答解説掲載)   1,760
その他 MP3プレーヤー KANA DB 8GB(暗記勉強用)   2,027
                合計 117,151

 

 私が電験二種を合格するまでに3年間の投資金額は申込費用×3回分、テキスト・問題集16冊、技術誌7か月分、暗記勉強用のMP3プレーヤー1台の合計117,151でした。

 

(補足1)技術誌の「OHM(オーム)」「電気計算」は試験直前に発売される「予想問題掲載号」と、試験後に発売される「解答解説掲載号」のみ購入しておりました。

 

「予想問題掲載号」を使って試験前に模擬試験をすることができます。

 

「解答解説掲載号」を買うことで、不合格だった場合の復習最新年度の模範解答を過去問題集へ補充することができます。  

 ↓  ↓  ↓

(関連記事:「OHM(オーム)」と「電気計算」については、下記リンクにて詳細を記事にしております。) 

rikiritsu.com

 

(補足2)テキスト(参考書・問題集)は購入した順番に記載しております。

私が実際に使ったテキストは16冊ありますがあまり使用しなかったものもあり、少し買い過ぎたかなと思っております。おすすめできる参考書は、下記リンクにて詳細を記事にしておりますのでご参照下さい。

  ↓  ↓  ↓  

rikiritsu.com

  

rikiritsu.com

 

  

(補足3)文房具などの費用は、資格を受験しなくても使っていた金額だと思われますので含めておりません。

 

2-2. 資格取得までの勉強時間

勉強していた期間は3年間でのべ約31か月間半(約2年7か月半)でした。

 

勉強期間の序盤(最初から3~4か月。下表の青字期間)は基礎勉強期間として平均勉強時間は平日1時間半、休日3時間ほどでした。

 

勉強期間の中盤(3~5か月。下表の紫字期間)は実力アップ期間として、勉強時間を少し長くして平均は平日2時間、休日4時間ほどでした。

 

基礎勉強時間と実力アップ期間の休日はリフレッシュにあてて友人と予定を入れるときもありましたが、朝などに最低1時間は勉強するようにしてました。 

 

勉強期間の終盤(3~4か月。下表の赤字期間)は追い込み期間として、できる限り勉強時間を多く取り、平均は平日2.5時間、休日6時間ほどでした。

追い込み期間の休日は最低でも半日以上は勉強するようにしていました。

 

勉強時間の合計を計算すると下表のようになります。

 

【電験二種合計勉強時間】 

期間
[月]
平日(平均)
[時間]
休日(平均)
[時間]
勉強時間
[時間]
2016 12中~末 0.5 1.5 3 29
2017 1~4 4 1.5 3 231
2017 5~7中 2.5 2 4 193
2017 7中~10中 3 2.5 6 315
2018 1~3 3 1.5 3 174
2018 4~7 4 2 4 309
2018 8~11中 3.7 2.5 6 389
2019 1~3 3 1.5 3 174
2019 4~8中 4.5 2 4 347
2019 8中~11中 3.2 2.5 6 336
合計勉強期間[月] 31.4 勉強時間合計 [時間] 2496

約31か月間の勉強時間の合計は2,496時間でした。

 

電験三種を合格するまでの勉強時間は1002時間だったので、電験二種を取得するためには電験三種の約2.5倍の勉強時間を要しました。

 

3. 得られた成果

3-1. 特別高圧物件の業務に就くことができた

2020年4月に第二種電気主任技術者免状を交付されてから、現在在籍している電気保安サービス業の会社で特別高圧(受電電圧77,000V)の物件の電気主任技術者の補佐業務に就かせてもらうことができました。

(電験三種では電圧50,000V未満が対象なので携わることができません。)

 

現在在籍している会社では約70%の技術社員が電験三種を取得しており、電験二種を取得している技術社員は約5%なので限られた者のみができる実務経験を積めるようになり、キャリアアップに役立てることができております。

 

今の会社では電験二種での資格手当はありませんが、特高物件での実務経験はお金より貴重なものだと思っております。

  

3-2. 好条件の転職情報がくるようになった

私は電験二種を取得後、転職をしておりませんが、転職情報サイトの登録情報に電験二種を取得していることを追記したところ、取得前と比較して年収100万円以上アップする求人のオファーが多くくるようになりました。(私は現在40代です。)

 

またある求人では電験三種の資格手当10000円電験二種の資格手当15000円というものもありました。

(資格取得のための投資金額が約12万円だったので、120000 ÷ 5000 =24か月=2年 で回収することができます。)

 

今は実務経験を積むことが優先だと思っておりますが、電験二種の資格と実務経験があればまだまだキャリアアップは可能だと思っております。

 

 

3-3. 実務経験4年を積むことで電気主任技術者として独立開業ができる

電験二種を取得後、自家用電気工作物の工事、維持、運用に係わる実務経験を4年積み、経済産業省から認可を得ることで、電気主任技術者として独立開業ができます。

 

実務経験を積める業種に転職できたので、サラリーマンを一生続けるという道の他に、独立という選択肢を増やすことができました。

 

(電験三種の場合は実務経験が5年必要です。)

 

4. 最後に

 以上、「電験二種」は取得するための労力はかかりますが、電験が必要な業界でステップアップするために非常に有効な資格だということができます。

 

なお、「電験二種」は合格率は約3~10%の難関資格です。

 

私は独学での学習で合格まで3年かかりましたが、何度挑戦しても一次試験を突破できない方や、二次試験を2回不合格になってしまいまた一次試験から受けなければならなくなった方は「資格講座」に申し込むのも手段の1つです。

 

一次試験は科目合格の期限3年以内に全ての科目を合格できないと、一度合格した科目を再度受験しなければならなくなるスパイラル」という状態になってしまいます。

スパイラル」避けるためには資格講座を検討することが合格への近道にもなります。

 

無理をせず自分にあった勉強法を柔軟に試して合格を目指すことをおすすめします。

 

電験二種の資格対策講座の取り扱いもあるJTEXというサイトを紹介いたしますので、興味を持たれた方はご参照下さい。

 ↓  ↓  ↓       

 

  

まとめ 

電験二種は
約12万円のお金と約2500時間の勉強時間で合格でき、
取得すれば、受電電圧17万V未満の物件で実務経験を
積むことができ、好条件の転職、収入アップ、独立など
のメリットがあります!

  

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。