こんにちは、リキリツです。
今回は健康が取り柄だと思っていた私が30代半ばで「高尿酸血症」と診断されてしまってから、生活習慣を改善し健康状態を取り戻すまでの経験を書かせていただきます。
健康を損ねてしまうと生活のバランスが崩れ、資格の勉強どころではなくなってしまいます。
資格の勉強を目標にしている方には、健康状態を第一に考えていただけるよう今回の事例を参考にしていただければと思います。
1. 「高尿酸血症」とは
「高尿酸血症」とは血液中の尿酸の濃度(尿酸値)が異常に高くなる生活習慣病です。
尿酸値が7.0mg/dLを超えると「高尿酸血症」と診断されます。
「尿酸」とは「プリン体」というエネルギー物質が体内で分解されて発生する残りカスのようなもので、尿や便から体外に排出されます。
「高尿酸血症」が長期化すると、激痛を伴う「痛風」や「尿路結石」を引き起こす要因となり、重症化すると「腎不全」となり生命を維持するためには透析治療、腎臓移植などが必要となるリスクがあります。
2. 何が原因だったか
私は元々食べ物の好き嫌いがほとんどなく、お酒もほとんど飲まず、タバコも全く吸わず、野球、水泳、マラソン、テコンドーなどスポーツを趣味にしていたので、自分の取柄は健康だと思っていました。
まさか健康だと思っていた自分が生活習慣病になるとは、考えてもみませんでした。
この時の尿酸値は8.2mg/dL でもう痛風になってもおかしくない数値だといわれました。
健康診断の結果を持って近くの病院で医師の診察を受けたところ、私の場合は次の2つが大きな原因だと診断されました。
2-1. プリン体の採り過ぎ
プリン体を多く含む食物を採り過ぎていることが1つ目の原因だと診断されました。
プリン体の多い食品は下記のようなものがあります。
2-1-1. 乾物・干物などの干した食品
- マイワシの干物:305.7
- マアジの干物:245.8
- サンマの干物:208.8
- カツオブシ:493.3
- ニボシ:746.1
- 干し椎茸:379.5
(数値の単位: [mg/100g] …100g 中にプリン体が何mg含まれているかを表します。)
干した食品全般に多くのプリン体が含まれています。
魚は体に良いというイメージがありますが、カツオブシ、ニボシなどの干した食品は生活習慣病の元になるので注意が必要です。
2-1-2. 内臓系
- 豚レバー:284.8
- 牛レバー:219.8
- 鶏レバー:312.2
- 白子:305.5
- あん肝(酒蒸し):399.5
(単位: [mg/100g])
内臓系全般もプリン体を多く含む食品でした。
確かにレバニラ炒めや焼き鳥のレバーが好物でよく食べていました。
自分の好物が尿酸値を高くする原因になっていたのでショックが大きかったです。
2-1-3. ビールなどのアルコール類
- ビール酵母:2995.7 [mg/100g]
ビールはプリン体の多く含むお酒です。
またビール以外のプリン体の少ないアルコールでも、利尿作用により尿酸が凝縮され、尿酸値を上げる原因になるそうです。
私は元々アルコール類に弱く、酒の席でも付き合いでビールをコップに1~2杯しか飲んでいなかったのですが、これも悪影響だったようです。
2-2. 水の飲まなさ過ぎ
水分を摂取しないと尿の量が少なく、尿酸を体の外へ排出できないため尿酸値が上がってしまうそうです。
私は冬の寒い時期に水・お茶を飲むのが苦手で水分の摂取量はかなり少なかったため、確かにトイレに行く回数もかなり少なかったです。
3. 生活習慣の改善
医師の指導の元、生活習慣を改善することになりました。
私は以下の3つの改善を実施しました。
3-1. プリン体の少ない食品中心の食生活へ変える
プリン体の多い食品は前項で挙げた干物・内臓・ビールなどですが、プリン体の少ない食品は下記のようなものがあります。
- 鶏卵 :0
- 牛乳 :0
- チーズ:5.7
- 湯豆腐:21.9
- 冷奴 :31.1
- 豆乳 :22.0
- 白米 :25.9
- もやし:44.7
- おくら:39.5
- なめこ:28.5
- エノキダケ:49.4
- 板かまぼこ:26..4
- 魚ソーセージ:22.6
- アーモンド:31.4
- 柿の種:14.1
(単位: [mg/100g])
…など。(病院でもらった資料より抜粋)
卵・乳製品・米・豆類・野菜・魚加工品などがプリン体の少ない食品だったので、これらを中心の食生活に変えていきました。
こうしてみると白い食品が多いですね。
「2-1」の項目で挙げたプリン体の多い食品は食べないようにして、それ以外の肉類・魚介類などのプリン体の量が中間にあたる食品は食べ過ぎない程度に採るようにしました。
3-2. 水・お茶を1日2L飲む
水・お茶を1日2Lを目標に飲むようにしました。
ジュース・スポーツドリンクなどは砂糖を多く含んでいるので、水分補給の目的では飲まないようにとのことでした。
普通にしていると飲むのを忘れるので、朝おきたとき、寝る前、休憩時、トイレから出た後などに必ず水かお茶を飲むようにして、トイレの回数を増やすように心がけました。
3-3. 完全禁酒
「2-1-3」の項目で挙げたとおり、アルコール類はプリン体の少ないものでも尿酸値を上げる原因になります。
私は元々アルコール類に弱く、酒の席でも付き合いでビールをコップに1~2杯しか飲んでいなかったのですが、アルコールが尿酸値を上げる原因ということが分かったのでこれを機に完全禁酒をすることを決めました。
嫌いなものを渋々飲んで病気になるなんて、こんな理不尽なことはありません。
これでお酒を断りやすくなったので、この点については私にとってはメリットだったと思っています。
4. 生活習慣改善の効果
生活習慣を改善してから6か月後に病院で再度診察を受け、血液検査を実施したところ、尿酸値は
改善前:8.2mg/dL
↓
改善後:6.5mg/dL
まで下がっていました。
生活習慣を改善することで、痛風・尿路結石などに悪化する前に尿酸値を下げることができました。
私の場合、高尿酸値症を改善するのにかかった期間は6か月でした。
5. 最後に
医師からは、「生活習慣を元に戻すとまた尿酸値が上がってしまうので、継続してください。」と言われたので、現在でもプリン体の摂取量と水分補給を意識した生活を続けています。
健康診断でも尿酸値は以前のように急激に上昇することはなくなりました。
健康状態を損なうと生活のバランスが崩れ、自分を成長させるための勉強や新しいことへの挑戦をすることが難しくなります。
特にやりたいことや挑戦したいことがある方には、食生活から健康を害することがあることを覚えておいていただければと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。