こんにちは、リキリツです。
私事ですが、先日受験しました2級ボイラー技士の学科試験に一発合格をすることができました。
今回は、2級ボイラー技士学科試験の一発合格体験記を書かせていただきます。
使用したテキスト・学習内容・反省点などを紹介させていただきますので、2級ボイラー技士学科試験の受験を検討されている方に、合格するためのプロセスの一例として参考にしていただければと思います。
独学社会人の「2級ボイラー技士学科試験」一発合格体験記
1. 受験動機と私のスペック
1-1. 受験動機
- 会社(製造業)で2級ボイラー技士の資格が必要な設備があったから
- 設備・機械に関する知識の幅を広げるため
1-2. 受験当時の私のスペック
私は40代のサラリーマンで製造業で設備を担当しております。電気設計・生産技術・電気設備の保安などの業種での職歴がありましたが、ボイラーに関しては今回が初めての学習でした。
取得済みの資格一覧は下記のとおりです。(取得順)
- 初級システムアドミニストレータ
- 応用情報技術者試験
- 第三種電気主任技術者
- 第二種電気主任技術者
- エネルギー管理士試験(電気分野)
- 第二種電気工事士
- 乙種第4類危険物取扱者
2. 使用したテキスト
私が購入した参考書は「これ1冊で合格!2級ボイラー技士令和4年版」(公論出版)です。
この参考書は黒一色の印刷でシンプルですが、太字での強調やイラスト・表などが効果的に挿入されており、初めてボイラーの学習をする方でも理解しやすい構成となっています。
書店で10冊近くの参考書を見比べて、この参考書が最も分かりやすく感じました。
また低価格(税込1999円)ですが、テキスト+過去問4回分が1冊にまとまっているのでお買い得です。
過去問の解答ページに、問題に対応するテキスト部のページを記載されているので、間違った問題を復習しながら学習することができます。
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参考書「これ1冊で合格!2級ボイラー技士令和4年版」(公論出版)については以下リンクにて詳細を書かせていただいておりますので、よろしければご参照ください。
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3. 学習内容
3-1. 序盤の学習(参考書のテキスト部をひととおり読む)
まず最初に、参考書のテキスト部を各項目ごとの○×形式の確認問題を解きながら、最初から最後までひととおり読みました。
最初の目的はざっくりとした内容の把握だけですので、ノートは作成せずに参考書を流し読みするだけです。
最初からノートを作成してしまうと、量が多くなりすぎて非常に見にくいノートになってしまいます。
使用した参考書のテキスト部は200ページあるので、1日30ページ読むことをノルマにして、約1週間かけて読み終えました。
3-2. 中盤の学習(過去問題を3周解く)
中盤の学習では、参考書に収録されている4回分の過去問とグルペディア株式会社で運営されている「過去問.com」というサイトに掲載されている過去問題を使用して、直近10回分(令和3年10月分~平成29年4月分)を成績を記録しながら3周解きました。
成績の記録は後から弱点を抽出しやすくするため、エクセル表を作成し入力していきました。
間違った問題については、テキスト部で復習しながら問題を解き進めました。
中盤の学習でもまだノートは作成しません。
(関連リンク)
グルペディア株式会社で運営されている「過去問.com」の2級ボイラー技士の過去問題のリンク先を貼り付けておきます。
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(無料)二級ボイラー技士の過去問を提供「解説あり」 - 脳に定着させて絶対合格 (kakomonn.com)
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記録を作成しながら過去問題での学習法については、以下リンク先の記事にて詳細を書かせていただいております。よろしければご参照ください。
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3-3. 終盤の学習(弱点の強化学習)
問題を3周解いた成績から以下のように「マスターした問題」と「苦手な問題」に分類して、「苦手な問題」のみ3周目を解きました。
- 「マスターした問題」…「3回連続正解した問題」と「2回正解かつ最後に正解できた問題」
- 「苦手な問題」…「2回以上間違った問題」と「3周目に間違った問題」
「苦手な問題」の4周目でまだ間違ってしまった問題は、5周目も解きました。
また「苦手な問題」で特に覚えにくいと思った内容について、ルーズリーフとエクセル表でまとめノートを作成しました。
「苦手な問題」の4周目の学習を終わった段階で、学習の成果を確認するためにこれまでの学習で使用していない問題を使って「模擬試験」を実施しました。
模擬試験用の問題には、「過去問.com」に掲載された令和4年4月の公表問題を使用しました。
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特に覚えにくいと思った「ボイラーの各部とそれぞれに適用される法令」についての暗記用資料について、以下リンク先にて詳細を書かせていただいております。私が受験した時の試験でもこちらの暗記用資料からの出題があり役に立ちました。よろしければご参照ください。
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4. 学習期間と学習時間
- 学習期間:約1か月間半
- 学習の頻度:平日は毎日。土日祝は勉強をしない日もありました。
- 1回あたりの学習時間:0~3時間(平均1時間)
- 総学習時間:約50時間
学習期間を長めに設定したので、1日当たりの勉強時間はあまり多く取らず、余裕をもってすすめられるようにしました。
1ヵ月半の学習期間を約6週間として、どのように時間を使ったかを以下の表にまとめます。
週 | 1週目 | 2週目 | 3週目 | 4週目 | 5週目 | 6週目 |
---|---|---|---|---|---|---|
段階 | 序盤 | 中盤 | 終盤 | |||
学習内容 | テキスト部を読む | 過去問題での学習(3周) | 弱点の強化学習 |
6週間の学習で、公表問題は90%以上正解できるようになっていました。
5. 試験問題の出題傾向
私が受験した試験では、2級ボイラー技士の問題は全て暗記問題で、計算問題は出題されませんでした。
また過去問題から繰り返し出題されている問題が多かったです。
公表問題との違いを感じたところは、イラストやグラフを使用した問題が5問ほど出題されていたところです。
(学習で使用していた直近10回分の公表問題では、イラストや表で出題される問題は1問ありませんでした。)
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2級ボイラー技士学科試験の試験会場でのレポートを以下リンク先の記事で書かせていただいております。よろしければご参照ください。
6. 試験結果
2級ボイラー試験は試験日の1週間後が合格発表日です。
(他の資格と比べるとかなりスピーディです。)
合格発表日に「安全衛生技術試験協会」のホームページ内の「最新の合格者」をクリックし、試験会場をクリックすることで閲覧することができます。
また合格通知のハガキが合格発表の数日後に届きます。
私の場合は、合格発表の4日後に合格通知が届きました。
(関連リンク)
「安全衛生技術試験協会」ホームページ内の「最新の合格者」ページ
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なお試験の得点については、合格通知のハガキにも記載がないので知ることができません。
7. 反省点(これから受験される方へのアドバイス)
試験結果は合格でしたが、反省すべき点はあります。
「試験問題の出題傾向」の項でも記載しましたが、イラスト(図)やグラフで出題される問題は対策をほとんどできていませんでした。
具体的には、イラストで表されたボイラー各部位の部品名を解答する問題や、特性グラフの縦軸・横軸・特性が変化する点などの名称を解答する問題などです。
図・グラフによる問題は、テキストを読み込んでおけば対応できます。
ただし文字だけの学習でも、答えを丸暗記するのではなく、意味を理解できていた部分については正解できていたと思われます。
これから2級ボイラー技士の学科試験を受験される方のために次の2つのアドバイスをさせていただきます。
- 過去問題は答えを丸暗記するのではなく、意味を理解しながら学習する。
- 過去問題だけではなく、テキストに記載されている図・グラフにも目を通しておく。
8. 独学か資格講座を利用するか
私は「2級ボイラー技士」の学習を独学で進めました。
「2級ボイラー技士」を受験される方の中には、独学で進める自身がない方もいらっしゃると思います。
勉強のやり方が分からない方・異分野からの挑戦の方・効率よく資格を取得したい方には「資格講座」に申し込むのも手段の1つです。
独学で何度も不合格になってしまうと、受験費用もかかるし、モチベーションも下がってしまいせっかく学習したのに挫折してしまうことも考えられます。
参考書を読んでみたが全く理解できないと感じた場合などは、独学より資格講座を検討することが合格への近道にもなります。
無理をせず、自分にあった勉強法を柔軟に試して合格を目指すことをおすすめします。
「2級ボイラー技士」など技術系の通信講座の取り扱いのある「JTEX」のリンクを貼り付けておきますので、ご興味をお持ちの方はご参照ください。
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…以上、「2級ボイラー技士」の一発合格体験記を書かせていただきました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。