こんにちは、リキリツです。
私事ですが、資格の勉強を本格的に始めたのが2015年からでしたので、今年で10年間継続させることができました。
今回は2015年から2024年までの資格の勉強を継続させてきた10年間を振り返る記事を書かせていただきます。
資格の学習に興味のある方に参考にしていただければと思います。
- ① 1~2年目 電験三種取得まで
- ② 3~6年目 電験二種・エネルギー管理士取得まで
- ③ 7~10年目 幅広い分野の資格を取得
- ④ 10年間で取得した資格まとめ
- ⑤ 資格の勉強を始める前後での変化
- ⑥ 今後の方針
① 1~2年目 電験三種取得まで
【2015年】電験三種(1):不合格
資格の勉強を始める前は中小企業で生産技術の仕事をしていたのですが、給料も安く将来を不安に思いながら働いていました。
2015年に偶然、図書館で電験三種の参考書を見かけたことをきっかけに、この状況を好転させたいと思い「電験三種」の取得を目指して勉強を始めました。
社会人になってからほとんど勉強をせずに過ごしてきましたが、一念発起して独学での一発合格を目指して電験三種の勉強に没頭しました。
十分に勉強したつもりでしたが、1年目の電験三種の試験結果は不合格(科目合格:理論・電力・法規)でした。
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【2016年】応用情報技術者:合格、電験三種(2):合格
2016年は電験三種で前年不合格だった機械科目に合格することを目標としました。
当時は電験三種の試験は1年に1回の開催だったので、勉強期間が長すぎて集中力が持続できないと思い、モチベーションの持続と試験に慣れるために「応用情報技術者」を受験することにしました。
また当時、勤めていた会社で「応用情報技術者」に資格手当がついたことも受験を決意した理由の1つででした。
12月~4月までの期間学習して、4月に受験した「応用情報技術者試験」に合格できました。
4月~8月に「電験三種」の機械科目を集中的に学習して、かなり自信が持てる状態まで理解度を上げることができました。
9月に「電験三種」を受験し、2回目の受験で合格することができました。
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② 3~6年目 電験二種・エネルギー管理士取得まで
【2017年】電験二種(1):不合格
2017年に「電験三種」を活かして、高圧受変電設備の点検・検査業務に携わる仕事に転職しました。
転職先ではほとんどの技術員が電験三種を取得していましたが、電験二種を取得している方はいなかったので(嘱託の保安技師の方には電験二種持ちの方はいました。)、さらなるスキルアップのため、「電験二種」の取得を次の目標としました。
3月ごろ~8月まで独学で学習を行い、9月に「電験二種」の一次試験を受験しましたが、結果は不合格(科目合格:理論・電力・機械)でした。
法規科目のような暗記問題には苦手意識があったので、不安が的中するかたちとなってしまいました。
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【2018年】電験二種(2):不合格
2018年は電験二種の2回目の受験に向けて、勉強を続けました。
一次試験の法規科目を不合格となっていたので、過去問題集だけではなく、「徹底マスター」という参考書で暗記を中心に学習を行いました。
一次試験の学習に並行して二次試験の計算問題の学習も「計算の攻略」という問題集を中心に進めておりました。
9月に受験した一次試験には合格できました。
一次試験終了後、二次試験の論説問題の対策を「キーワードで覚える」という教材で、計算問題を「計算の攻略」、「戦術で覚える」という教材で必死で学習を行いました。
11月に受験した「電験二種」の二次試験の結果は、残念ながら不合格となりました。
かなり勉強して試験に臨んだのですが、手も足も出ないような問題が出題されて、目の前が真っ暗になったように感じたのを覚えています。
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【2019年】電験二種(3):合格
2019年は引き続き電験二種に全力で集中した1年でした。
ここで合格できないと、一次試験の合格がリセットされ、スパイラルに陥ってしまうので、これまで以上に勉強時間を増やして対策を行いました。
この年からは、苦手な論説問題の対策として、ボイスレコーダとMP3プレーヤーを使って、論説用のミニクイズを自分で録音し、空き時間や車での移動中などに聞くようにしました。
計算問題も昨年までの2冊にさらに2冊追加で問題集を購入し、合計4冊の問題集を時間が許す限り解きまくりました。
試験前には、もうこれ以上勉強できないというところまで自分を追い込みました。
試験前の最後の勉強が終わった瞬間は、長期間の勉強をやりきったことで自信が生まれ不思議な高揚感がありました。
11月半ばに「電験二種」の二次試験を受験し、3年目でやっと合格することができました。
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【2020年】エネルギー管理士(電気分野):合格
2020年は「エネルギー管理士(電気分野)」を受験することにしました。
以前から、電験二種に合格出来たら、次はエネルギー管理士を目標にしようと考えていたので、ここまでは予定通りでした。
エネルギー管理士には電気分野と熱分野があり、熱分野の方が合格率が高いのですが、内容を見てみると電気分野は電験三種で学習した内容が多く含まれているので、迷わずに電気分野の方を選択しました。
エネルギー管理士は電験2.5種といわれることもありますが、学習を進めてみると、電験三種より簡単に感じました。
約半年間勉強をして、8月に受験した「エネルギー管理士(電気分野)」に合格することができました。
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③ 7~10年目 幅広い分野の資格を取得
【2021年】第二種電気工事士:合格
資格の勉強を始めたとき、なんとなく「電験二種」を最終目標と考えていたので、2020年9月~2021年7月くらいまでは、勉強を休んでいました。
勉強を休んでいる期間は、それまで勉強で忙しくてできなかったことをやろうと思い、このブログを開設したり、ガラケーからスマホへの買い替えをしたり、資産運用を始めたりしていました。
また電験三種の実務経験を4年積めたことと、コロナ渦で地元への移住を決意したことで、地元の工場の受変電設備担当の仕事に転職をしました。
転職活動が落ち着いたところで勉強の意欲が戻ってきたので、転職先で活かせそうな「第二種電気工事士」を受験することにしました。
「第二種電気工事士」は「電験三種」取得者は筆記試験が免除されるので、技能試験のみの受験でした。
技能試験という方式の試験は初めてでしたが、1回分の練習セットで候補問題13問分の練習を行い、余った材料で難易度の高そうな作業を重点的に練習して、12月の試験に受験した「第二種電気工事士」に合格することができました。
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【2022年】危険物取扱者乙4:合格、二級ボイラー:合格、QC検定3級:合格、第三種冷凍機械:合格
2022年からは設備全般の知識を広げることができる資格の取得を目標としました。
まずは転職した会社で取得を推奨していた、「危険物取扱者乙4」、「二級ボイラー技士」、「品質管理検定3級(QC検定3級)」を受験することにしました。
それぞれ1~2か月の勉強期間で、4月に「危険物取扱者乙4」、6月に「二級ボイラー技士」、9月に「QC検定3級」を受験し、合格することができました。
また、仕事では必要ありませんでしたが、「ビルメン4点セット」をそろえようと思い、「第三種冷凍機械責任者」を受験することにしました。
「第三種冷凍機械責任者」は選択肢にクセがあり、かなり苦戦しましたが約3か月の勉強で11月の試験に合格することができました。
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【2023年】消防設備士甲4:合格、簿記3級:合格、消防設備士乙6:合格、消防設備士乙7:合格
2023年は消防設備士の取得を目標としました。
消防設備士は種類が多いので何を受験しようかと検討した結果、電気設備との関連の強い「自動火災警報装置」が対象の「甲4」・「漏電火災警報装置」が対象の「乙7」、最も汎用性が高い「消火器」が対象の「乙6」を受験することにしました。
まず「第二種電気工事士」を受験資格とできる「消防設備士甲4」を受験することとしました。
約4か月間の勉強で、3月の「消防設備士甲4」を受験して、合格することができました。
次の「消防設備士」の試験日は7月にあり、期間が空きすぎるので、この間に以前から気になっていた「日商簿記検定3級」を受験することにしました。
「日商簿記検定3級」は今後の監理技術者としての独立も視野に入れて、念のために勉強しておくことが目的でした。
約1か月半の勉強で、5月に「日商簿記検定3級」をネット試験で受験し、100点満点で合格することができました。(資格試験で初めての100点満点でした。)
その後約2か月間の勉強で、7月に受験した「消防設備士乙6」に合格しました。
そして約1か月間の勉強で、8月に受験した「消防設備士乙7」に合格しました。
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【2024年】簿記2級:合格、英検2級:合格
2024年は前年に受験した「日商簿記検定3級」の知識をアップグレードさせるため、「日商簿記検定2級」を受験することにしました。
「簿記2級」もネット試験での受験だったので、合格できる実力がついたら受験しようと考えました。
「簿記2級」は「簿記3級」と比べると2倍の勉強量が必要だと感じました。
約3か月+α(約100日間)の勉強で、「簿記2級」のネット試験を受験し、合格することができました。
この時点で取得を目指していた資格の取得が完了したので、資格を10年勉強した後に始める予定だった英語の学び直しを前倒しで始めることにしました。
英語の学び直しを進めるうちに「英検」が気になり始めたので、夏ごろから「英検2級」の受験を目標としました。
「英検2級」からの受験としたのは、「英検2級」は高校卒業レベルの英語スキルとのことだったので、学生時代のレベルまで戻せば取得できると思ったからです。
約3か月の勉強で、9月に一次試験、11月に二次試験を受験し、「英検2級」に合格することができました。
また2024年春ごろに「電験二種」を活かせる特別高圧の電気設備に携わる仕事へ転職をしました。
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④ 10年間で取得した資格まとめ
10年間で取得した15個の資格を一覧表にまとめました。
受験年月 | 結果 | 資格 | 備考 |
---|---|---|---|
2015年9月 | 不合格 | 電験三種 | 科目合格(理論、電力、法規) |
2016年4月 | 合格 | 応用情報技術者 | |
2016年9月 | 合格 | 電験三種 | |
2017年9月 | 不合格 | 電験二種 | 一次科目合格(理論、電力、機械) |
2018年9月・11月 | 不合格 | 電験二種 | 一次合格、二次不合格 |
2019年11月 | 合格 | 電験二種 | |
2020年8月 | 合格 | エネルギー管理士(電気) | |
2021年12月 | 合格 | 第二種電気工事士 | 筆記免除、実技試験のみ |
2022年4月 | 合格 | 危険物取扱者 乙種第4類 | |
2022年6月 | 合格 | 2級ボイラー技士 | |
2022年9月 | 合格 | 品質管理検定3級 | |
2022年11月 | 合格 | 3種冷凍機械責任者 | |
2023年3月 | 合格 | 消防設備士 甲種第4類 | |
2023年5月 | 合格 | 日商簿記検定3級 | ネット試験 |
2023年7月 | 合格 | 消防設備士 乙種第6類 | |
2023年8月 | 合格 | 消防設備士 乙種第7類 | |
2024年2月 | 合格 | 日商簿記検定2級 | ネット試験 |
2024年9月・11月 | 合格 | 英検2級 | 従来型 |
取得した免状の写真です。
⑤ 資格の勉強を始める前後での変化
10年間資格の勉強を続けてみて、一番変わったことは、転職を3回も経験したことだと思います。
この3回の転職で、収入も上がり着実にステップアップできていると感じています。
転職活動では、「電験三種」、「電験二種」が必須条件の求人に応募しているので、すぐに内定をいただくことができ、転職活動の武器として資格は非常に役立っています。
また仕事を簡単に見つけられるということで、1つの職場に依存せず少ないストレスで働けていることもメリットだと思います。
私生活での変化はというと、時間の使い方が大きく変わりました。
以前は、休日や余暇は娯楽やスポーツに時間を使っていましたが、今では勉強や読書など自分のスキルアップのために時間を使うようになりました。
勉強は結果に結びつきやすい活動ですので、解けなかった問題が解けるようになったり、資格を取得することで、成長を感じることができモチベーションが持続できたのだと思います。
⑥ 今後の方針
数年前から資格の勉強は10年間をいったんの区切りにしようと思っていました。
ただし勉強の意欲はまだなくなっていないので、今興味のある英語の勉強を続けていこうと思っています。(「英検準1級」の勉強を始めました。)
また仕事では特高現場の電気主任技術者に選任されたので、これまで以上に電気工学についての勉強も必要になります。
この数年電気以外の資格の勉強を中心に行ってきたので、原点に返って電験の復習と電気工学の継続的な学習を行っていきたいと考えています。
…以上、資格勉強10年間を振り返りについて、書かせていただきました。
最後までよんでいただき、ありがとうございました。